地域支援体制加算2の条件 前編
みなさん、こんにちは。
調剤報酬改定の勉強会やっていますか?
今回の改定で、一番嬉しいことは、地域支援体制加算が分類され、薬剤師としての働きが評価されるようになったことです。
今までも、情報提供をしたり、情報聞き取りから疑義照会で薬を変更してもらったり、ポリファーマシーを勉強して医師とも顔合わせをして薬を減らしたりと、様々な仕事をしていましたが、算定する点数はそれに見合うものとは言い難い点数でした。
今回の改訂で、その行為自体の点数は然程上がりませんが、そのような働きをしている薬局にはフィーをつけようというのが強く感じ取れて、嬉しいばかりです。
ということで、今回のブログは、地域支援体制加算2の要件について、フリーマン的見解を交えながら確認したいと思います。
ツラツラ書いていたら、また長くなってしまったので、前編・中編・後編にまとめたいと思います。
前編は、条件1~3についてです!
条件1
時間外加算、夜間休日等加算の算定回数が400回以上
これは、一般的な時間帯以外の対応をしている薬局に対する評価拡大ですね。
フリーマンも、在宅医療に限らず、時間外対応をすることがあります。困っている患者さんがいると分かれば、対応してあげたいと思うのが薬剤師ですよね。もちろん、状況にもよりますけどね。
ちなみに、今働いている店舗では、この要件は厳しいです。
年末年始や休日、夜間に対応することはありますが、400回という数字は、土曜日の午後とか日曜日に営業している病院の門前でないと難しいのではないでしょうか?(都会の面薬局は別ですかね。)
在宅で400回も呼び出されたら流石にキツイです~( ;∀;)
算定要件を満たすための努力としては、
・薬局の閉店時間の延長
・日曜祝日を開局
・在宅患者を増やす
・門前の医師と営業時間について相談
・大きい病院の休日夜間の処方対応に手を上げる
などでしょうか?
どれも手間やコストに対して効果は薄そうですね、、、
改めて、400回という数字は、自薬局のみの努力では難しそうです。。。
条件2
麻薬の調剤加算が10回以上
これは、がん患者さんやターミナルに対応している薬局を評価してくれているのだと思います。特に、ターミナルの対応は必須ですからね。
大きい病院前の薬局は何もしなくても10回以上算定できるでしょう。しかし、それ以外の薬局は、きちんと地域の処方箋を応需していかないとなかなか算定できない点数になります。ちなみに、フリーマンの薬局は、ターミナルを日常的に受けているので、算定回数は余裕で三桁を超えます。
麻薬は発注や帳簿も面倒ですが、回収して破棄するのが最高に面倒です。皆さん回収してますか?回収することまで見越した加算なのかもしれませんが、回収加算が別途欲しいくらいです。亡くなってから回収がほとんどなので、どのタイミングで算定するのか謎ですが。
そう思うと、回収した件数が年10回以上の方が、より地域に根ざしていることを証明できるかもしれませんね。
算定要件を満たすための努力としては、
・ターミナルの在宅をしている医師に営業する
・大きい病院の門前で調剤されている方にピンポイントで宣伝する
などになるでしょうか。
条件1に比べれば、算定回数も少ないので、薬局の努力でもどうにかなりそうですね。
条件3
重複投薬・相互作用等防止加(在宅含む)の算定回数が40回以上
これは、まともに薬剤師として働いていれば問題ない数字では無いでしょうか?
医師がパーフェクトヒューマンで、残薬や併用薬チェック、添付文書の確認などを全て網羅しているのであれば、疑義照会が発生することは無いでしょうが、そんな医師には今のところお会いしたことはありません。
薬剤師は薬剤師の領域で強みがあるので、そこをしっかり発揮しているかどうかを判断する項目なのかと思います。
処方監査や情報収集を行うだけでなくて、そこから医師へ疑義照会することが大切です。いくら処方解析が得意でも、患者さんのQOL向上につながらなければ、ただの自己満足ですしね。
算定要件を満たすための努力としては、
・添付文書などの基礎情報は頭に入れておく、すぐに調べる。
・疑義照会する能力を向上させる。
・医師との関係を良好に保っておく。
いずれも、薬剤師としての能力を高めておくことが重要でしょう。
ということで、条件1~3について簡単に書いてきました。
今回の要件で面白いと思ったのは、この要件が10,000回あたりとなっており、枚数に応じて条件となる回数が増えることです。
いろいろ工夫されてきてますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの薬局でも、やることをやって気持ちよく地域支援体制加算をとっていきましょう!
それでは、中編をお楽しみに!
在宅初心者の薬剤師へ ~薬剤師の当たり前が喜ばれます!~
皆さん、こんばんは。
やる気があるうちに連続投稿のフリーマンです。
最近、在宅の依頼が増えてきたので、ちょっと自分の頭を整理しつつ、在宅医療について興味があるけど、未だ踏み出せないという方や、在宅医療をやり始めたけど、自分は役に立っているのだろうかと不安な方、在宅をしている薬剤師との交流が少ないという方、そして時に逆風の環境下でくじけそうになる自分自身に向けてメッセージを送ってみたいと思います!
患者さんの家に訪問していて、患者さんや家族に喜ばれたことはたくさんあります。(この感謝の言葉が無ければ多分心が折れてます。)
これはフリーマンだからというのもあるかもしれませんが、ほとんどの薬剤師は回数をこなすことで感謝されるポイントがわかってくる気がします。
ということで、患者さんやその家族から感謝されること、しかも特別な技術を要さないもの、をフリーマン視点で紹介します!
”これをやれば喜んでもらえる!”
というものではなく、
”こういうことでも意外と喜んでもらえますよ!”
という内容ですので、それだけご注意くださいね。
①薬の配達
シンプルに喜ばれます。
往診してもらった後、家族が薬局まで薬をもらいにいく、というパターンは少なくないと思います。このよくある光景ですが、実は四苦八苦しながら薬をもらいにいっている方も少なくありません。
・交通手段がない
・患者から目が離せない
・取りに行く時間的余裕がない
・介護によるストレスや疲労が多く負担を少しでも減らしたい
などの理由で苦労している方々からは、薬を届けるだけ感謝されます。
『薬を届けるのなんて、薬剤師じゃなくてもできる。その程度で喜んでもらってよいものか?ポリファーマシーを解決して喜んでもらわなければ!』
そんなふうに考えていた時期が 俺にもありました
患者さん目線で考えたとき、
〇薬剤師が勝手に薬を減らしてくれた(ポリファーマシー解決や!ドヤ顔)
よりも、
〇家から出られない状況で薬剤師が薬を届けてくれる
という方が嬉しいのではないでしょうか?
(当然、ポリファーマシーをみんなで解決していくことは重要だと思っています!!)
以前はお届けに対する感謝に少し抵抗感すらあったフリーマンですが、今は素直に嬉しく思えます。
薬剤師のサポートがなく、業務終了後に届けることもシバシバあるフリーマンですが、「こんな遅くに届けてくれてありがとう!」の言葉は、「よし、明日も頑張ろう!」と奮い立たせてくれる魔法の言葉です。
②一包化やお薬カレンダー
薬剤師なら誰でもできる簡単なサポートですよね。「在宅って何したらよいだろう?」と不安になる薬剤師さん、まずは一包化やお薬カレンダーでの服薬補助でも十分喜ばれますよ!
ただし、以下の点には注意しましょう!
・一包化の印字内容を相談する。(日付を入れるか?大きさはどうか?分包紙の幅はどうか?別包するものは何か?特殊なコメントを入れるか?などの細かいところをケアしてみましょう!)
・一包化が正解とは限らない。(PTPシートのままの方が自分が確認できて良いという意見もよくあります。ユニパックにまとめておいたり、お薬カレンダーにいれたりして対応しましょう!)
・お薬カレンダーの位置を考える。(薬を持参して終わりではありません。生活環境を考えながら、一緒により良い環境つづくりをしていきましょう!)
③服薬指導
これは薬剤師として、当たり前ですよね?
この当たり前の行動を、患者さんの自宅で行うことで、患者さんの満足度が上がります。
それはなぜか?フリーマンの感覚的な要素もありますが、患者さん目線で、
・自宅なので患者さんや家族がリラックスしている。
・他人に聞かれる心配がない。
・他の患者さんがいないので薬剤師に質問しやすい。
・自宅にある残薬の質問をしやすい。
・自宅の生活環境に関して質問をしやすい。
ということがあるように思います。
服薬指導する薬剤師も、自宅で投薬する利点をしっかり意識することが大切です。
・嚥下は問題ないか、実際に飲んでもらう。
・貼付剤の貼り方を実践指導する。
・食事内容、間食などをチェックする。
・薬の保管状況を確認する。
・血圧やSpO2などのバイタルをチェックする。
など、自宅に訪問することでやりやすくなる内容を盛り込んでみましょう。
全てを一度にやる必要はないですが、こういったことをするだけでも患者さんの満足度上昇につながったりします。
患者宅での服薬指導は、フリーマン的にもやりがいを得られやすいです!
④話し相手になる
この辺は賛否あるかと思いますが、一定程度の時間は話を聞いてあげることが大切だと思います。
ADLが低下している患者さんは話せる人を欲しているし、介護している家族はその大変さを分かち合える人を必要とします。薬剤師がその一端を担うことが出来れば、患者さんや家族にとって本当に嬉しいことでしょう。
「雑談ばかりをしていて、薬剤師としてどうなのか?」なんて思うこともありますが、時間を費やしてまで雑談をする(話し相手になる)べき価値もあります。
雑談をする(話し相手になる)ことで、以下の効果が得られると考えます。
・患者さんや家族との信頼関係を築ける。結果、在宅医療が円滑になる。
・何気ない会話から薬剤師としての気づきを得られる。結果、薬物治療の効果が向上する。
・患者さんの笑顔を引き出せる。結果、社会的フレイル、精神的フレイルを防ぐことができる。
・患者家族のストレスを軽減できる。結果、介護力の低下を防ぐことができる。
・癌の告知や余命宣告による精神的不安感を少しでも和らげる。結果、QOLを少しでもよく保つことができる。
などの利点があると思います。特に一番最後の状況は、薬の指導よりも話を聞くことの方が重要なのではないでしょうか?
⑤医師に情報提供する
患者さんが医師にすべての情報を伝えることは難しいでしょう。外来でも、「先生に言い忘れた!」という患者さんも少なくないかと思います。
必要に応じて疑義照会をすると思いますが、患者さんの待ち時間の問題、医師へのコンタクトの取りづらさなどがあり、”また次回に”となるケースもあるでしょう。
その際、トレーシングレポートや情報提供書をFAXしたり、お薬手帳にメモしたりすると、良心的な対応ですよね。きっと患者さんに喜ばれることでしょう。
在宅医療の場合は、医師への情報提供が義務になります。
外来対応では忙しさから「次回、先生に伝えてください」の一言で終わらせてしまうところを、必ず情報提供することになります。
情報提供書の作成となると、なんだか難しく考える薬剤師も多いですが、実際は患者さん(又は医師)のためになることであれば何でもよいと思います。
例えば、
・残薬を伝える。(以前から服用していたドネペジルだけ40日分残薬あり。)
・頓服薬の服用状況を伝える。(めまい時のベタヒスチンを2日に1錠くらいのペースで服用)
・コンプライアンスを伝える。(飲み忘れが2週間で3回あり)
・患者さんの訴えを伝える。(背中の痒みが気になる様子)
・患者さんの本心を伝える。(薬の数が多くてなるべくなら減らしたいとのこと)
などなど。
このような内容に、薬剤師のアセスメントと提案をつければ情報提供書としては十分でしょう!
最初はうまくできなくてもあたりまえ。まずは上記のような内容を伝えるだけでも良いと思います。患者さんからは感謝されるはずです。
いろんな失敗を重ねて、よりよい情報提供書が作れるようになります!
ということで、薬剤師なら誰でもできる、患者さんに喜ばれることを紹介しました。
難しいことは考えず、患者さんのために是非やれることをやってみることが大切です!
今回の行動をすれば絶対に喜ばれるわけではありませんが、当たり前のことが結果として喜ばれることは何度も経験しています。
きっと皆さんも患者さんに喜んでもらえるでしょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
フリーマンは在宅医療は薬局の通常業務の一つだと思っています。
患者さんから在宅医療を依頼してもらえるような環境が出来上がってきたらうれしいですね。
それでは、次の記事でお会いしましょう!!!
家族が一番大事!
皆さん、こんばんわ。
しばらくぶりのブログです。
年度末から年度初めにかけて、スタッフの入れ替わりや調剤報酬改定、在宅や施設の新規依頼、家庭の事情などもあり、ブログをなかなか書くことが出来ませんでした。
忙しい状態があまり得意ではないため、ブログを書いていた時間をサボる時間に充てていました。
凡人にとっては、サボる時間も必要ですよね。
さて、ブログがなかなか書けなかった理由に、家庭の事情も大きく影響しています。
フリーマンの理想とする未来と、嫁の在りたい姿がうまく一致せず、なんだかやる気が起きず、、、
それでも、色々な壁にぶち当たっては何とかぶち破ってきた夫婦なので、これはこれで正常運転なのかもしれません。
嫁と衝突して改めて思ったことは、
の3点。
これは、フリーマン的考察なので、皆さんに当てはまるかはわかりませんが、ちょっとだけ解説してみたいと思います!
①夫婦関係は相互の努力によって成り立つということ
これに関しては、自分が努力しなくなったとき、したいと思えなくなったときは終わりへ向かってしまうということ。継続したければ、パートナーのために努力は必要だと認識しました。”努力”という表現をしていますが、パートナーに一歩だけ歩み寄るというイメージが適切かもしれません。
また、夫婦関係が成り立っているということは、パートナーも努力してくれているということ。自分ばかりと思いがちですが、パートナーもきっと自分のために努力してくれているはずです。
この努力が苦痛なくやれているときは、『結婚生活サイコー!』というときですね。
ちなみに、フリーマンは基本的に結婚推奨派です。
②女性脳と男性脳は全く別物ということ
これに関しては、皆さんもご存じの「話を聞かない男、地図が読めない女」の世界です。これって本当に注意が必要です。パートナーを思いやる余裕がなくなると、特に男性脳、女性脳への理解がシャットアウトされてしまうので、より一層すれ違ってゆく。
こういった本は、定期的に見直すと夫婦関係が良好に保たれる気がします。
ちなみに、世の男性の皆様、女性の言葉をちゃんと翻訳できていますか?
フリーマンが衝撃を受けた翻訳をちょっと載せておきますので、きちんと翻訳できるようにしておいてくださいね!
『勝手にすれば!』⇒『勝手にするなんて許さない!ちゃんと私の言うことを聞いて!』
『どうしてそうなの?』⇒『理由なんて聞いていない!私はあなたの言動で傷ついているのよ!』
『みんな私が悪いんだよね!』⇒『えっ!?私が悪いと思っているの?いや、あなたのせいでしょ!?』
もはや、翻訳こんにゃくが必要なレベルですね(^^;)
ちなみに、男が言ってはいけないセリフもあります。
『言ってくれればやったのに、、、』
男性陣は、「えっ!?なんでこれダメなの?パートナーを思って言ったのに、、、」と思う人も少なくないと思います。
今回の内容が気になった方は、『妻のトリセツ』という本を手に取ってみてください( ´∀` )
忙しい方は、コチラをご覧になるだけでも十分衝撃を受けると思います。
③自分が一番大事、その自分にとっては家族が一番大事、ということ
③に関しては、フリーマンにとっては、自分自身と家族の幸福度は似たような曲線を描きます。家族が幸せであれば、自分も幸せな気分になるし、自分が幸せだと家族も幸せでいてくれる傾向にあります。
以前、尊敬する薬剤師から、「シャンパンタワーの一番上のグラスが自分。自分を満たすことが出来て、初めて他の人を満たすことが出来る。」と言われたことがあります。まさにフリーマンはこの感覚がドンピシャです。
自分が満たされていると、他人にも勝手に幸せを分け与えたくなるし、周りのみんなと一緒に幸せになりたくなるんです。身近にいる大切な人ほど幸せにしたくなります。
夫婦関係でうまくいかないときは、一旦自分を何かで満たしてあげる、あるいは満たされていることに気づかせてあげると、パートナーへも幸せ提供できるようになるのではないでしょうか?
逆に、仕事や趣味でうまくいかないことがあったりしたことで、自分が満たされなくなり、周りを満たせなくなっているようなときは、注意が必要ですね。本来は問題ないはずの夫婦関係が、別の要因で悪化してしまうのですから。
ということで、ツラツラと書いてきましたが、これはあくまでフリーマンの感覚です。嫁はどう考えているかわからないし、皆さんの家庭でそのまま成り立つかはわかりません。
それでも、少しは皆さんの参考になったら嬉しいです。
ちなみに、今回のイザコザの発端は子育て方針です。個人事業主の件も絡んでいるとは思いますが、それとは別件で発生しました。
落ち着いたら、また自分の働き方について話していこうと思います。そのときに、今度はもっと大揉めしたりして~(;´Д`)
そんこんなしながらも自由に楽しくやっていきたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
そして、更新を楽しみにしていた皆様、今後も更新頑張ります!
さらに、いつも気にかけてくださる皆様、お声がけありがとうございます!
それでは、また次の記事でお会いしましょう(゚∀゚)
施設依頼が来た。
皆さん、こんにちは。
最近、フリーマンのところに、施設の処方箋を受けてもらえないかという依頼が来ました。以前からフリーマンに講演を依頼してくれていた方が紹介してくれたようです。
これは非常に嬉しかったです。自分のやりたい仕事をして、評価をしてもらえる。それが新しい仕事につながる。本当に嬉しい限りです。会社からの評価は残念なものでしたが(・_・;)
ということで、今回は施設を新しく始めるにあたって、フリーマンが確認しておく事項をまとめておきたいと思います!
①一包化の方法
施設の処方箋を応需するにあたって、一包化は必須です。一包化といっても、単に服用時点でまとめれば良いわけではありません。
〇印字の内容は?氏名、用法、薬品名、日付、その他、何を記載するか?
〇線は引くか?引くとしたら何色か?
〇下剤などは別包か?シートか?
〇一包化不適の薬剤の対応方法をどうするか?
などを確認しておく必要があります。
②受け渡し方法
施設のタイプによって、看護師が常駐していたり、いなかったり。介入している介護スタッフの数も大きく異なります。また、その施設の方針もあるでしょう。
今までに経験したことがあるのが、
〇玄関先で事務スタッフに渡す。
〇看護師に渡す。
〇患者さんに直接渡す。
〇薬剤師が所定の場所に薬をセットする。
〇その時に対応する施設スタッフであれば誰でも可。
というようなパターンです。
③受け渡しの時間
受け渡しをする上で、施設の訪問時間を確認しておきます。
〇処方の当日に必ず配達が必要かどうか。
〇配達の曜日、時間帯の指定はあるか。
〇薬の準備に時間がかかった場合、何時まで配達すればよいか。
施設によっては、どんな内容だとしても必ず当日中に持参するように言われたりすることもあります。
また、看護師の兼ね合いで、遅くても17:30までに持参というような指定がかかることがあれば、夜の22:00でも問題ないという施設もあります。急な処方変更や風邪薬の場合、取り寄せに時間がかかることもあるので、時間が遅くてもかまわないと言ってもらえると助かります。
④点数の算定について
点数の算定については、最初の時点で相談しておくことをオススメします。フリーマンのスタンスとしては、管理指導料を取らせてくれない施設との付き合いは極力避けたいところです。点数を取れないというのはもちろん、自分が渡した薬で副作用や疾患の悪化があったときに、どう責任を取ったら良いかわかりません。
『指導料を取っていなかったので、自分は関係ないです。』
とは言えませんよね、、、
今までに対応したことのあるパターンはコチラ。
〇管理料は算定しない。(本当に渡すだけ)
〇薬学管理料を算定。(施設スタッフからの情報収集可の場合)
〇かかりつけ管理料を算定。(施設スタッフ又は本人から一定以上情報を得られる場合)
〇居宅療養管理指導料を算定。(薬剤師が薬のセッティングを行う場合)
基本的に、施設の患者さん全員に同じ点数を算定する必要があるので、そこがネックになったりします。また、施設職員は忙しいため、施設職員から聞き取りの場合は、端的に必要な情報を引き出す必要があるでしょう。
ハイリスクや、情報提供料、防止加算なども、対応すれば算定します。過去、服用薬剤調整支援料を算定したこともあります。というか、施設の方がとりやすいです。
⑤支払い方法
施設によって、支払方法も異なってきます。お金の管理は施設を通すパターンもあれば、個人管理としているところもあります。
〇月末締めで施設職員から一括払い。
〇月末締めで個人へ請求。患者家族が支払いに来るor振り込み。
〇投薬時にその都度会計。
支払いのタイミングは、必ず決められた日にちのところもあれば、いつでも良いというところもあったり、準備ができた時点で連絡がくるという施設もあります。
支払い方法に関しては、施設の要望をくみ取ることが望ましいでしょう。
その他
今まで挙げた項目以外にも、ちょっとしたことを確認しておきます。
〇処方箋の受け取り方法
〇薬情や手帳の管理方法
〇トラブル時の対応方法
〇緊急時対応
おおまかな確認事項は以上になるかと思います。
今日の内容が皆さんの参考になったら嬉しいです。
施設への対応が、ただの配達にならないよう、薬剤師の必要性を訴えていきたいですね。win-winの関係、三方良しの関係にしていきたいところです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
我が家の子育て方針 ~大学には行くべきか?~
皆さん、こんにちは。
久しぶりの投稿になります。
さて、皆さんは大学には行きましたか?
薬剤師になるためには絶対に大学に入学しなければいけないので、大学入学は必須になります。
現在の大学進学率はどうなのか、調べてみると、
2020年度の大学進学率が54.4%に達し、過去最高を記録したことが、文部科学省の学校基本調査(確定値)で分かった。対前年度比では0.7ポイント上昇している。大学の学部入学生に短期大学の本科、専門学校の入学生、高等専門学校4年在学生を合わせた高等教育進学率は前年度を0.7ポイント上回る83.5%で、こちらも過去最高となっている。
ということで、大学に行く方がスタンダードになっているようですね。
自分の周りも、大学は行かせたいという方々が多いです。
フリーマンはというと、別に子供が大学に行かなくても特に問題ないと考えています。子供がなりたい夢を叶えるため、夢を見つけるため、であれば、背中を押してあげたいですが、「何としてでも大学は卒業しておけ!」という風には思いません。
大学に行かせたい親の気持ちもわかります。
一番の理由は、学歴と収入の関係でしょう。
【2017年 賃金基本統計調査】では、
高卒の平均年収が4,236,500円 44.4歳
大卒の平均年収が6,077,700円 40.5歳
【平成30年賃金構造基本統計調査】では、
高卒の初任給が165,100円
大卒の初任給が238,700円
【平成28年賃金構造基本統計調査】では、
高卒男性の生涯賃金が240,064,980円
大卒男性の生涯賃金が286,532,740円
高卒女性の生涯賃金が184,106,240円
大卒女性の生涯賃金が235,788,500円
となっており、これだけを見たら、大学に通わせよう、ってなりますよね。
ただ、このデータを参考にするにはいくつか注意が必要と考えます。
フリーマンの意見ですが、
①平均年収なので、高収入の人たちが平均値を上げている可能性あり。
②個人の観点で見れば、必ずしも大学に行くことが収入増にはならない。
③学歴以上に職種による差の方が大きい。
④今後は、転職、兼業、副業、起業がスタンダードになってくることで、学歴よりも能力や実績が重要視されると予想する。
⑤18〜22歳の学費分を投資に回したときの爆発力が考慮されていない。
ということが考えられます。
今回は、この⑤のパターンについて、深く考察してみたいと思います。
仮定する条件は、
〇大学在籍期間中に親が用意する資金は年100万円(不足分は奨学金やバイト)
〇給料のうち、無理のない範囲で貯蓄や投資に回す。月の貯蓄額は高卒で2万円、大卒で5万円。
〇投資の平均年利を5%で想定。制度活用の可能性もあるので、一旦税金は考慮しない。
〇42歳、60歳、70歳時点での予想貯蓄額を計算する。
【高校卒業で働いた場合】
大学の資金として用意していた金額をは投資にまわします。
奨学金という借金はなし。
18~22歳 8万/月(教育資金として用意していた分)と2万/月(自分の稼ぎ)の計10万/年を投資。元本480万⇒532万円へ。
23~42歳 2万/月の積み立て投資を継続。元本960万円⇒2,266万円
同じペースで計算すると、60歳で6,271万円、70歳で1億640万円となります。まさかの1億超えです( ゚Д゚)
【大学卒業、奨学金なし、投資なしで働いた場合】
大学の資金として用意していた金額は消費。
奨学金という借金はなし。
23~42歳 5万円/月の貯金を開始。42歳時点で、1,200万円。
同じペースで計算すると、60歳で2,280万円、70歳で2,880万円となります。
【大学卒業、奨学金なし、投資ありで働いた場合】
大学の資金として用意していた金額は消費。
奨学金という借金はなし。
23~42歳 5万円/月の積み立て投資を開始。元本1,200万円⇒2,064万円
同じペースで計算すると、60歳で6,820万円、70歳で1億2,012万円となります。
【大学卒業、奨学金あり、投資ありで働いた場合】
大学の資金として用意していた金額は消費。
奨学金という借金返済のため、42歳までは月1万円を奨学金返済に充てる。
23~42歳 4万円/月の積み立て投資を開始。元本960万円⇒1,651万円
43歳からは、5万円/月で計算すると、60歳で5,806万円、70歳で1億343万円となります。
ということで、簡単な計算ではありましたが、シミュレーションをしてみた結果
高卒の投資>大卒の貯蓄
ということは間違いなく証明できたと思います。
また、貯蓄率によって大きく変わりますが、
高卒の投資≒大卒奨学金返済投資
という本当にザックリな等式も作れそうですね。
今回、最も伝えておきたいことは、
投資において初期に積み立てた金額の複利効果は絶大
ということ。
つまり、
高卒でもその分を複利運用することができれば大卒にも負けない財産を築ける
と言えます。
やりたいことをやるうえで、大学進学を選ぶことには非常に賛成しますが、大卒だとなんとなく給料が上がるからという理由であれば、今回挙げた内容をしっかり考えておく必要はあるかと思います。
ということで、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
今回の記事を書く中で、自分がどれほど親から支援をもらっていたかを改めて実感しました。
全国の親御さん、子供達はきっと感謝しています!
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
*1:大学ジャーナルより引用
★確定申告★ 来年の自分へ
皆さん、こんにちは。
確定申告はしてますか?
フリーマンは自分で入力して書類作成したのですが、納税額を見てびっくりしてしまい、本日2時間かけて相談窓口にて正式に確定申告をしてきました。
結局、四捨五入したら10万という多額の納税が決定しました。
今年から、小学校の学校薬剤師が始まったのと、コロナワクチンのお手伝いで副収入が大幅増になったことがあったのですが、税金てやっぱり高いですね(-_-;)
ということで、来年の確定申告の時に迷わないように、今日の学びをブログに残しておきたいと思います!
来年の自分へのメッセージが一番の目的ですが、皆さんのお役に立てていただけたら何よりです。薬剤師の方には参考になる部分もあるかと思いますので、良ければご活用ください。
副収入の分類
2021年に、フリーマンが得た副収入は主に5種類。
休日夜間診療所、学校薬剤師、講演、地域ケア会議、そしてワクチン業務。
これらの収入をどこに分類するかと言いますと、どうやら確定申告用にもらった書類で判断することになるようです。
「給与所得の源泉徴収票」と記載があるものは、「給与所得」の項目に、
「支払調書」と記載があるものは、「雑所得」の項目に金額を記入します。
経費を使う
今回、税金をめちゃめちゃ納めることになったのが悔しいので、ちゃんと経費として使えるものは使っていきたいと感じました。
雑所得の収入分であれば、それに関連する経費は落とせることを確認。税務署職員からも、「経費はありませんか?」と聞かれました。ちなみに、雑所得に分類された業務は、ワクチン業務と地域ケア会議の2つでした。学校薬剤師と休日夜間診療所は給与の方へ振り分けわれました。この辺も勉強しておこう。
配当金控除
特定口座年間取引報告書を印刷して、「上場株式等に係る配当所得等」から入力する。総合課税で入力。配当金に対する課税金額は空欄になっているので、自動計算ボタンを押せばOK。外国税控除はまた別の場所。
全て入力後の最後に、住民税への反映について選べるので、別にする方を選ぶ。(これを使えるのは来年までのようですが。)
課税所得金額が695万円以上にならなければ(なることは無さそう)、今後も配当金控除はした方が良い!
課税所得が330~695万円の場合、税率が以下のように安くなります。
20.315%⇒15.210%(令和5年からは、17.410%)
配当金(米国株やREIT等は除く)の約5%(令和5年からは、約3%)が帰ってくるので、確定申告して損はないですね。
外国税額控除
配当金控除とは別の項目で入力になる。後半だったかな?
いろいろ入力することがあって、正直よくわからなかった。来年も職員さんにお願いしようと思う。特定口座年間取引報告書があれば問題なし。米国以外があるとかなり手間になるようで、職員さんからも「アメリカだけですよね?」と聞かれました。
今回の確定申告で学んだことをざっと記載してみました。
毎年、この時期にやり方を忘れてしまうので、ブログに書いておけば忘れないでしょう!
素人の記載ですが、実際の体験談になっております。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんも、良い確定申告を!
調剤報酬改定による技術料の影響
皆さん、こんにちは。
薬局薬剤師の収入を決めると言っても過言ではない、調剤報酬改定の内容がどんどん出てきましたね。
先日、ジェネリックについてコチラの記事で簡単に触れましたが、予想通り全体感ではマイナス改定となっております。
フリーマンがもう一つ、今後もマイナス改定になっていくだろうと予測しているのが、調剤技術料です。モノからヒトへ、という合言葉を実践するのであれば、モノに対する評価の調剤技術料は減っていきますよね。
今回の改定ではどうなってでしょうか?
まず、調剤料という概念から、薬剤調整料という概念に生まれ変わります。
日数に関わらず、内服薬はすべて24点に集約されます。そして、外用薬や頓服など他の薬剤の点数は今までの据え置きに。
おお!とうとう大幅減点来たか!!
と思っていたら、
薬学管理料の分類に、調剤管理料という概念が生まれました。この調剤管理料は、今までの調剤料の延長になるかと思います。
【調剤管理料】
内服
~7日分 4点
8~14日分 28点
15~28日分 50点
29分日~ 60点
内服薬以外 4点
ということで、調剤料の実質変動幅は、以下のようになります。
内服
~7日分 28点⇒28点(24+4) 【±0点】
8~14日分 55点⇒52点(24+28)【▲3点】
15~21日分 64点⇒74点(24+50)【△10点】
22~28日分 77点⇒74点(24+50)【▲3点】
29~30日分 77点⇒84点(24+60)【△7点】
31日分~ 86点⇒84点(24+60)【▲2点】
内服薬以外 【△4点】
ん?実質プラス改定?
21日分や30日分の処方、それに内服薬以外はプラス改定になりそう。
これって、、、、
少し深く読み進めると、調剤管理料を算定するためには、
注1 処方された薬剤について、患者又はその家族等から服薬状況等の情報を収集し、必要な薬学的分析を行った上で、薬剤服用歴への記録その他の管理を行った場合に、調剤の内容に応じ、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。
という記載がある。
つまり、ただ服薬指導などを行わない、ただ薬を渡すだけの場合は算定不可ということになりますね。
今まで、
・服薬指導や薬歴記載が面倒だから管理料を算定しない
・施設に薬を届けるだけで終了
・関係者にとりあえず薬だけ渡しておこう
というような、『薬剤師としてどうなのか?』という経営をしていた薬局は、調剤管理料が算定できないのだと思います。胸がスーッとする展開ですね。
ちなみに、調剤管理料を算定できない場合は、以下のような改定になりますね。
内服
~7日分 28点⇒24点 【▲4点】
8~14日分 55点⇒24点 【▲31点】
15~21日分 64点⇒24点 【▲40点】
22~30日分 77点⇒24点 【▲53点】
31日分~ 86点⇒24点 【▲62点】
内服薬以外 【±0点】
という結果になりますね。
おそらく、今までに施設の処方箋の取り合いを、「スピード感」や「安さ」という薬を渡すだけという行為のアドバンテージで制してきた薬局にはダメージでしょう。
今後も、少しずつ、モノからヒトへ移行していくことを期待していきたいですね。
ちなみに、過去にモノに対するフィーとヒトに対するフィーの比率についてお話ししたときがあったので、載せておきます。
ということで、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
真面目に取り組んでいれば、ちゃんと評価される調剤報酬改定になっていると実感しています。皆さんはいかがお考えでしょうか?
患者さんや多職種、地域のために頑張っている皆さんが今後も評価されるようになると良いですね。
これからもお仕事頑張って行きましょう!!!