我が家の子育て方針 ~大学には行くべきか?~
皆さん、こんにちは。
久しぶりの投稿になります。
さて、皆さんは大学には行きましたか?
薬剤師になるためには絶対に大学に入学しなければいけないので、大学入学は必須になります。
現在の大学進学率はどうなのか、調べてみると、
2020年度の大学進学率が54.4%に達し、過去最高を記録したことが、文部科学省の学校基本調査(確定値)で分かった。対前年度比では0.7ポイント上昇している。大学の学部入学生に短期大学の本科、専門学校の入学生、高等専門学校4年在学生を合わせた高等教育進学率は前年度を0.7ポイント上回る83.5%で、こちらも過去最高となっている。
ということで、大学に行く方がスタンダードになっているようですね。
自分の周りも、大学は行かせたいという方々が多いです。
フリーマンはというと、別に子供が大学に行かなくても特に問題ないと考えています。子供がなりたい夢を叶えるため、夢を見つけるため、であれば、背中を押してあげたいですが、「何としてでも大学は卒業しておけ!」という風には思いません。
大学に行かせたい親の気持ちもわかります。
一番の理由は、学歴と収入の関係でしょう。
【2017年 賃金基本統計調査】では、
高卒の平均年収が4,236,500円 44.4歳
大卒の平均年収が6,077,700円 40.5歳
【平成30年賃金構造基本統計調査】では、
高卒の初任給が165,100円
大卒の初任給が238,700円
【平成28年賃金構造基本統計調査】では、
高卒男性の生涯賃金が240,064,980円
大卒男性の生涯賃金が286,532,740円
高卒女性の生涯賃金が184,106,240円
大卒女性の生涯賃金が235,788,500円
となっており、これだけを見たら、大学に通わせよう、ってなりますよね。
ただ、このデータを参考にするにはいくつか注意が必要と考えます。
フリーマンの意見ですが、
①平均年収なので、高収入の人たちが平均値を上げている可能性あり。
②個人の観点で見れば、必ずしも大学に行くことが収入増にはならない。
③学歴以上に職種による差の方が大きい。
④今後は、転職、兼業、副業、起業がスタンダードになってくることで、学歴よりも能力や実績が重要視されると予想する。
⑤18〜22歳の学費分を投資に回したときの爆発力が考慮されていない。
ということが考えられます。
今回は、この⑤のパターンについて、深く考察してみたいと思います。
仮定する条件は、
〇大学在籍期間中に親が用意する資金は年100万円(不足分は奨学金やバイト)
〇給料のうち、無理のない範囲で貯蓄や投資に回す。月の貯蓄額は高卒で2万円、大卒で5万円。
〇投資の平均年利を5%で想定。制度活用の可能性もあるので、一旦税金は考慮しない。
〇42歳、60歳、70歳時点での予想貯蓄額を計算する。
【高校卒業で働いた場合】
大学の資金として用意していた金額をは投資にまわします。
奨学金という借金はなし。
18~22歳 8万/月(教育資金として用意していた分)と2万/月(自分の稼ぎ)の計10万/年を投資。元本480万⇒532万円へ。
23~42歳 2万/月の積み立て投資を継続。元本960万円⇒2,266万円
同じペースで計算すると、60歳で6,271万円、70歳で1億640万円となります。まさかの1億超えです( ゚Д゚)
【大学卒業、奨学金なし、投資なしで働いた場合】
大学の資金として用意していた金額は消費。
奨学金という借金はなし。
23~42歳 5万円/月の貯金を開始。42歳時点で、1,200万円。
同じペースで計算すると、60歳で2,280万円、70歳で2,880万円となります。
【大学卒業、奨学金なし、投資ありで働いた場合】
大学の資金として用意していた金額は消費。
奨学金という借金はなし。
23~42歳 5万円/月の積み立て投資を開始。元本1,200万円⇒2,064万円
同じペースで計算すると、60歳で6,820万円、70歳で1億2,012万円となります。
【大学卒業、奨学金あり、投資ありで働いた場合】
大学の資金として用意していた金額は消費。
奨学金という借金返済のため、42歳までは月1万円を奨学金返済に充てる。
23~42歳 4万円/月の積み立て投資を開始。元本960万円⇒1,651万円
43歳からは、5万円/月で計算すると、60歳で5,806万円、70歳で1億343万円となります。
ということで、簡単な計算ではありましたが、シミュレーションをしてみた結果
高卒の投資>大卒の貯蓄
ということは間違いなく証明できたと思います。
また、貯蓄率によって大きく変わりますが、
高卒の投資≒大卒奨学金返済投資
という本当にザックリな等式も作れそうですね。
今回、最も伝えておきたいことは、
投資において初期に積み立てた金額の複利効果は絶大
ということ。
つまり、
高卒でもその分を複利運用することができれば大卒にも負けない財産を築ける
と言えます。
やりたいことをやるうえで、大学進学を選ぶことには非常に賛成しますが、大卒だとなんとなく給料が上がるからという理由であれば、今回挙げた内容をしっかり考えておく必要はあるかと思います。
ということで、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
今回の記事を書く中で、自分がどれほど親から支援をもらっていたかを改めて実感しました。
全国の親御さん、子供達はきっと感謝しています!
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
*1:大学ジャーナルより引用