自由を求める薬剤師

薬剤師として幸せに働くために、『仕事・お金・私生活』について考えるブログです!

地域支援体制加算2の条件 後編

みなさん、こんばんは。

この地域支援体制加算シリーズも最後です。

気づいたら文字数が大量になってビックリでした。

ご興味のある方は、最後までお付き合いくださいませ!

それでは、レッツゴー!

 

条件7

在宅の点数(複数人の場合を除く)の算定回数が24回以上

国はずっと在宅医療を医療を勧めていたので、この要件は当然のように入ってきますよね。月2件平均を超えることが要件になってくるので、おおよそ2人以上は在宅対応してください、という感じでしょう。

24回以上というのは、どうやら、新しく薬機法で定められた、地域連携薬局の条件に合わせたようです。

ポイントとして、施設の在宅が除外になっていることです。施設の在宅は、会社で提携して儲けのためにやられているようなケースもあるので、外されたのかもしれません。そもそも、在宅医療を推進する一番の目的は、「老夫婦や独居老人の在宅介護を担う存在として、薬局薬剤師を活用しよう!」というものではないでしょうか。そう思うと、施設での在宅医療自体、ちょっと方向性が違いますよね。

来る2040年に向けた地域ケアシステムに、薬局薬剤師がしっかり組み込まれるように、今後も在宅医療は重要な要件となり続けるでしょう。

そう遠くない未来、在宅医療をしていない薬局は減点、もしくは存在しない(これは言いすぎですね)、というようになると予想しています。

算定要件を満たすための努力としては、

・在宅医療を積極的に行っている医師と顔の見える関係を作る。

・医療介護連携の研修会などに積極的に参加する。

・地域包括ケアセンターと積極的に連携する。

・在宅医療のノウハウをもつ薬剤師を確保する。

といったところでしょうか。

少しずつ薬剤師の能力が利益に影響するようになってきましたね。雇われの皆さんは、利益を出すために薬剤師としての力量を磨き、経営者の方々は在宅などのスキルをもつ薬剤師を欲しがる。そうなっていくと薬剤師の力量が収入に反映してくるでしょう。

 

 

条件8

服薬情報等提供料の算定回数が60 回以上

これは、薬剤師が投薬後もしっかりフォロー&医師への報告を評価してくれたものですね。

薬機法の改正で服薬フォローが義務化されたことにより、次回受診時に医師へ情報提供するケースは増えてくるはずです。

この点数は、手間のわりに割に合わないランキング1位(フリーマン調べ)のため、ついついお薬手帳へ簡単にメモして終了とか、「次回先生に忘れずに言ってください」とかで済ませてしまうこともしばしば。

また、フリーマンの経験ですが、医師によっては報告書を送っても見てくれないどころか、クレームに繋がってしまったという苦い経験もあり、本当に必要だと思えないとあまり積極的には行っていません。

フリーマンの勤める薬局は急性期疾患の患者がメインなので、なかなかこの点数が算定するケースが少ないこともあり、残念ながらこの要件はクリアできず。

今後、薬局が一医療機関として重要な立ち位置となり、医師ともしっかり連携していくために必要不可欠な点数となってくるはずですので、しっかり情報提供していかなければいけませんね。

算定要件を満たすための努力としては、

・薬が変わった患者さんに対しては服薬後フォローを行い、情報提供につなげる。

・医師と顔の見える関係を作っておき、情報提供をしやすい環境を作っておく。

・病院独自で作っているトレーシングレポートなどを積極活用していく。

・情報提供書作成に対する意識強化。

といったところでしょうか。

情報提供書の作成は、服薬指導や薬歴記載とはまた別の能力が必要になるので、しっかりと鍛えておきたいところですね。

本来であれば、情報提供書の作成は通常業務となるべきかもしれません。薬が変更になった患者さんに対しては基本的に薬局からフォローをいれて、受診前に医師へ情報提供されれば、医師にとっても患者さんにとっても良いことではないでしょうか?

 

 

条件9

地域の多職種と連携する会議に5回以上出席

これは、今まで参加しても金銭的に全く評価されなかった、担当者会議をフォーカスしてくれたのだと判断しております。

地域ケア会議の出席などもありますが、これは参加したいからと言って簡単にできない部分でもありますね。

その点、担当者会議は、ケアマネに積極的に呼んで欲しいとアピールすれば、絶対に呼ばれるはずです。場合によっては、在宅患者さんでなくても声がかかるケースもあります。

通常、経営者や理解の薄いスタッフからは、煙たがられやすい担当者会議ですが、これで経営にも重要だとアピールできますね!

ちなみに、担当者会議は気づきの宝庫なので、薬剤師としては絶対に参加すべき会議です!

算定要件を満たすための努力としては、

・担当者会議があったら招集してもらえるようあらかじめ声がけする。

・気になる患者さんがいれば、薬剤師の方からケアマネに担当者会議をお願いする。

・地域ケア会議に参加するルートを探す。

といったところでしょうか。

この要件には、退院時カンファレンスも入るのですが、これがなかなか呼んでもらえません。なので、どうやったら呼ばれるようになるのか、フリーマンもまだよくわからないのが現状です。

今後は、退院時カンファレンスなどにも呼ばれるようにしていかなくてはいけませんね。フリーマンはまだ2回しか経験したことがありません。。。

 

 

ということで、地域支援体制加算2の条件についてフリーマン的解説をしてきました。

参考になったところがあれば幸いです。

ちなみに、過去記事です。

 

juggred.hatenablog.com

 

juggred.hatenablog.com

 

これからの調剤報酬改定が、引き続き地域に根差す薬局にとって嬉しいものであって欲しいですし、それに答えられるようなスキルも身に着けておきたいですね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

次回の改定では地域支援体制加算3を取りにいきましょう( ´∀` )