自由を求める薬剤師

薬剤師として幸せに働くために、『仕事・お金・私生活』について考えるブログです!

在宅体験談 ~薬剤師が輝きにくいとき~

皆さん、お久しぶりです。

時事ネタは書かないようにしているのですが、本当にコロナウィルスの影響で忙しさがMAXとなっております。

仕事はもちろん、家庭内での感染対策、子供への対策、ストレス対策など、もう嫌になります。お盆も仕事かワンオペ育児のどちらかで、全く休んだ気がしませんでした。

いけないですね、マイナスな話は良くないですね、、、、

と言いながら、今回は在宅で薬剤師が輝きにくいケースについてお話します(-_-;)

 

以前お話したコチラの記事の逆バージョンですね。

juggred.hatenablog.com

 

フリーマンも在宅に携わって色々経験させていただきましたが、なかなか対応に苦慮するケースも経験してきました。

皆さんと共有出来たり、参考にしていただければと思いますので、良ければご覧くださいませ。

 

 

訪問看護師が何でもやるケース

一般的に、在宅医療において、看護に関しては訪問看護師、薬に関しては薬剤師となるのが理想ですが、訪問看護師が幅広く対応するケースがあります。

薬のセッティングから、処方依頼まで、びっくりするくらい優秀な看護師さんもいらっしゃいます。薬剤師として助かる一方、どの程度関わっていくか距離感に悩むことも少なくありません。

本来であれば、「そこは薬剤師がやります!」と言いたいところではあるのですが、訪問回数を考えると前に出にくく感じたりします。薬剤師は多くても週に1回程度に対して、訪問看護師は週に数回、場合によっては毎日訪問したりします。訪問時にセッティングや残薬確認をして医師とやりとりをしてくれるので、薬剤師よりもリアルタイムな対応が可能になりますね。

フリーマンの場合、こういったケースでは、定期訪問時に基本的なことの確認に徹することが多いです。華々しい働きはできませんが、ダブルチェックをする感覚でメインで働く人たちの縁の下の力持ちに徹します。

また、訪問タイミングを合わせて、薬剤師としての視点を伝えるようにしたりもします。

本当は、もう少し訪問看護師さんの信頼を獲得して、薬のことを相談してもらえるようになると良いんですけどね。

 

②医師が話を聞いてくれないケース

これは皆さん一度は経験するケースではないでしょうか?

報告書を送っても何も変わらない(変えてもらうことが正しいわけではないですよ)。場合によっては、「こんなの(報告書)は俺には不要だから訪問なんて必要ない」と言われ、挙句の果てには、「俺の処方に文句あるのか!」と怒らたことも。

最近は、経験を重ねてそのようなことになる前に手を打つようにしていますが、本来不要な部分にプレッシャーがかかってしまいますね。

念のためにお伝えしておきますが、在宅医療に本気で取り組まれている先生の場合、このようなことはあまり経験しません。むしろ意見を聞かれるケースもよくあります。

薬剤師の目線、意見を取り入れていただくことは、医師の診察に良い影響を与えるはずなのですが、見てもらえないとなる悲しいところですね。

よく言われる、顔の見える関係を作る努力をしつつ、知り合いの薬剤師やMS・MR等から情報を集めて、患者さんのために協力し合えるように頑張りたいところです。

 

③患者さんが日~週単位のケース

終末期の在宅では、皆さん一度は経験するのではないでしょうか?

もはや、薬がどうこうという話ではなくなってくるので、薬剤師としての無力感を感じることがあります。今起きている不調の原因はわからないし、処置をすることもできない。姿勢を動かす時もどこまで手を貸して良いのか、ベッドの動かし方すらよくわからない。

薬剤師になるために習ってきた知識や、薬局の中だけで培ってきた経験は、全く何の役にも立ちません。

現時点で、このよう状況でフリーマンが心掛けることは、それまで一緒に過ごした時間を活かして、話を聞いてあげる、寄り添ってあげる、医師や訪看に連絡を入れる、といった誰でもできることを落ち着いて行うということです。

できる薬剤師さんは、簡単な手助けができるのですが、フリーマンは正直そこまでやれません。今後、そういったところもできるようになっていくと良いのかもしれませんが、それにはきちんとした教育を受ける必要がありそうですね。

 

④服用薬剤が少ないケース

訪問指示を受けて、実際に入ってみると薬を2剤しか飲んでいない。

こんなとき、皆さんはどう思いますか?

教科書的に言えば、薬を飲んでいる種類が少なくても、食事・排泄・運動・睡眠・認知機能についてアセスメントして、訪問薬剤師として活動すべきだということになります。

正論は正論なのですが、やはり薬剤師としてのアセスメントに限界が訪れやすいことも事実ではないかと思います。薬をちゃんと飲んでもらうために重要な働きと思いつつも、世間話がメインになったり、果たしてこれは薬剤師としてのアセスメントなのだろうかと悩ましく感じることがあります。

実際、過去に数人の患者さんに対して、「お金もかかるし居宅療養管理指導をやめてみますか?」と提案したことがあるのですが、全て断られました。定期的にフリーマンが訪問するということが、患者さんにとって重要なイベントになっているんです。

このようなケースは、薬剤師として良い働きをしようとするのではなく、一人の人間として患者さんと共に歩んでいくことが大切なのではないかと考えるようになりました。正しいことかはわかりませんが、患者さんがより良い人生を歩むための資源の一つになれるのであれば、それは専門的な薬剤のアドバイスよりも有益なのかもしれません。

ただ、薬剤師としての目線は常に持たなければいけませんね。

 

 

ということで、今回はフリーマンの経験をもとにした、薬剤師が輝きにくい在宅訪問のケースを紹介してみました。

皆さんはどうお考えでしょうか?

今日の記事が皆さんのお仕事に何か良い影響を与えることができれば幸いです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!