症例発表を終えて思うこと② ~やりがいに繋がるけど、収入には繋がらない~
皆さん、こんにちは!
前回の続きを再び書いていきたいと思います!
なんとなく、見出しを作ってみましたので、そちらもお楽しみ(?)ください。
症例発表は調剤薬局の薬剤師もやるべき
今までも何度か症例発表をしてきましたが、これは基本的にお金を頂く仕事ではありません。寧ろ参加費を払ったうえで発表となります。
自分たちの働きをアピールするうえでは非常に重要なことですし、このような機会が自分を成長させることは間違いありません。また、人脈を作ることや、刺激を受けることで明日への仕事にも良い影響を与えてくれます。
このような場がなければ、今の自分はなかったですし、とても感謝しています。
さて、今からお話しする内容は、決して症例発表などの否定ではなく、別の側面から見たときにどう映るかというお話です。
何度も言いますが、このような会は非常に重要ですし、調剤薬局薬剤師もどんどん発表していくべきだと思います。
症例発表にかける時間
今回症例発表にかけた時間は結構なものです。たかだか10分程度の発表ですが、抄録を作ったり、患者データを調べなおしたり、勉強しなおしたり。修正をしながら、本番に向けて練習もする。ご高名な先生も来るとなれば、言葉選びや表現一つにも気を遣います。
何かと不器用な私は、だいたい24時間くらいかけて用意しました。
この24時間を、もしも別の時間の使い方をしたときにどうなるでしょうか?
仮に時給3,000円の仕事をしたとき、72,000円を稼ぐことができます。休日夜間診療所などの業務に当たれば、問題なく可能な金額です。残務整理に充てれば、仕事が減るし、認められるものであれば残業代もでます。家庭の時間に充てれば、子供たちと楽しく過ごせるし、家の用事を済ませることができます。
では、この24時間で私が得たものは何でしょうか?
症例発表で得られたもの
ずばり、私が得たものは、知識、経験、人脈だと思います!
このような活動が、自分の血となり肉となり、未来の自分を助けることを感覚的に知っています。実際、何度も過去の自分の経験や知識に助けられています。
ナイス、過去の自分!(過去の自分を恨むことも度々あります)
では、その知識、経験、人脈をどの様に活かすのかということを考えていきたいと思います。
例えば、今度同じように事例に出会ったとき、しっかりブラッシュアップされた知識が残るので、慌てず対応できます。当然、似たような事例に応用することも可能です。
例えば、次に同じような発表をするとき、どのような経緯で進めていけばよいか、どのようなことに気を付けるべきかがわかります。
例えば、自分一人では対処できない困難な事例に出会ったとき、相談に乗ってくれる人が増えます。
収入はどうなるのか?
では、実際この活動を経て、自分の年収は上がるのでしょうか?
このような活動をしていると、多くの株式会社(調剤薬局)は、仕事に支障をきたさないように、という注意に近いことを言われたりします。
好意的な会社で、どんどん活動していくべきだと考えていたとしても、この活動で昇給するということは考えにくいでしょう。
・会社のアピールになる
・顔の見える関係になることで、仕事がもらえる可能性がある
・将来の調剤報酬改定を見据えて、薬剤師としての活動の幅を広げておいた方が良い
このような意見に対して、
『会社に対して、早急に、目に見える利益を与えるものではなく、仮に活かせたとしてもたかがしれている』
という返答が返ってくる悲しい現実。
確かに、目に見えた利益は全くありません。しかしながら、このような活動が必ず将来の会社に正のフィードバックを生むとは思えないでしょうか?
自分がやりたいことをやろう!
ということで、症例発表はとてもやりがいがあるものですが、収入増加にはつながりません。場合によっては、会社から注意を受けます。悲しい。
もしも自分の年収を上げたいのであれば、このような活動の前にやるべきことがあるかと思います。人脈にもいろんな種類があるので、別の場所に顔を出すべきです。
ただ、自分は薬剤師としての活動が好きなので、このまま続けていきます!
そして、何とかこのような活動が収入UPにつなげていきたいと思います。可能であれば、再現性のあるスキームを作れると良いですね。
自分の理想とする薬剤師像を目指しながら、収入にも一定量こだわっていきたいおもいます。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆さんの活動が、金銭的にも評価されていきますように!