自由を求める薬剤師

薬剤師として幸せに働くために、『仕事・お金・私生活』について考えるブログです!

薬剤師の仕事は好きなのに、薬局(会社)の仕事が好きになれない理由

皆さん、自分の仕事は好きですか?

 

今回はちょっと変わった題名を付けてみました。今までも薬剤師としての働き方について書いてきましてが、現時点で自分が感じている事を、『薬剤師の仕事は好きなのに、薬局(会社)の仕事が好きになれない理由』というテーマでまとめてみたいと思います!

自分の頭の整理ですが、皆さんが薬剤師として感じるモヤモヤの解消にお役立て頂ければ幸いです。

 

こちらが今回の目次です。

 

①薬剤師として職能を高めることが出世につながらない。

主にチェーンで働いていた時に感じていたことです。薬剤師として能力が高いことが売り上げに直接つながりません。エリアマネージャーなどの上の職に就く薬剤師は、職能が高い方ではなく、会社のために献身的に働く薬剤師でした。社内トラブルの解決、欠勤したスタッフの穴埋め、休日出勤、サービス残業などが必要な能力(?)という感じですね。

会社の視点からすれば、そのような社員が好まれるのも理解できます。でも、高い本を購入して、休日に研修会に参加して、患者さんや地域のために自分の能力を発揮することが、薬剤師として働くやりがいになるという方にとっては、何とも言えない気持ちになりますよね。

参考までに、過去の関連記事も載せておきます。

juggred.hatenablog.com

 

 

②処方箋1枚に対する思いの違い。

地域住民の方から処方箋持参してもらうためには、薬剤師としての能力の高さだけではなく、立地や店構え、マーケティング、多職種連携、運の良さ、などの様々な要因が絡み合ってきます。何か一つのアクションをしたからと言って、一朝一夕で処方箋枚数は増えません。

研修会などに出席して、薬剤師としての能力を高めつつ、顔の見える関係を作っていく。在宅をしている医師のところへ挨拶に伺ったり、地域包括支援センターに訪問して一緒に企画をつくったり、患者さんに広告を配ったり。健康相談を受けたり、OTC商品を取り寄せたり、他薬局の薬剤師と情報交換したり。様々な活動を行って得た1枚は、活動した本人からすると、それは貴重な1枚なのですが、売り上げにすれば評価されません。これって、結構やる気なくなりますよね。もしもやる気がなくなっている方がいたら、聞いてください。

 その処方箋1枚を持参してもらったことは凄いです!

 薬剤師としても、会社員としての素晴らしいです!

私の体験談ですが、この1枚が次につながって、少しずつ地域の処方箋を得られるようになります。時間はかかりますが、この活動は決して間違いではないはずです!私は2年間で、地域の処方箋の枚数を、月平均30~40枚から月100枚以上にまで持っていくことができました。試行錯誤しながら、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!!!

ちなみに、私のこの活動は現在の会社では特に評価されていません( ;∀;)

特に、在宅医療には非積極的です。入社する前には良いこと言ってたのに( ;∀;)

こちらも関連する記事を載せておきます。

juggred.hatenablog.com

 

③薬剤師と会社員の両立の難しさ。

自分は薬剤師なのか、会社員なのか、この悩みは尽きません。

患者さんにとってのベストを選択するべきか、会社にとってのベストを選択するべきか。これには最適解はないはずです。どのような信念をもって働くかで変わるわけですからね。どちらか片方によっている薬剤師であれば、比較的このジレンマは感じにくいのですが、両方の視点で仕事をする薬剤師はかなり悩まされるはずです。そして悩んだ上で導き出した結論を簡単に否定されたとき、結果だけをみて批判されたとき、というのはかなりのストレスを受けるのではないでしょうか?

フリーマンの考え方としては、給料をもらううえで、会社員として会社のために働くべき。ただ、薬剤師というのは国家資格であり、公的な資金から収入を得る立場であるため、地域医療に貢献しなければならないと考えます。できる限り業務の効率化を計って、出来た時間と資金の余裕を地域貢献に充てる。雇われ薬剤師として、働き方の最適解はこんな感じになりますかね。

なので、何とか作り出した時間を、『じゃあ他店舗にヘルプ出せるね!』で片づけられてしまうと、『何のために時間を作り出したのか、、、』となってしまいますね。

 

④薬剤師として働いていないことも多い。

会社員として働いていると、上司への報告書作成や部下との面談、薬価交渉や極端な在庫管理、シフト作成や書類提出など、資格を活かすこととは関係ない仕事も多く存在します。これは、大手チェーンだろうが個人薬局だろうが変わらないと思います。ただ、その業務量や誰がやるべきかということには、各会社で大きな差を感じます。このような仕事が好きな方は良いですが、薬剤師として働くことが好きな方にとっては、あまり歓迎したいとは思えない仕事ではないでしょうか?

フリーマンはさらに極端なので、『これ会社の利益にどれほどの影響があるんだ?』、『これ患者さんにとって意味あるか?』と思う仕事はなるべく少なくしたいと考えています。患者さんに関係なく、数千円レベルの判断には、時間も労力も割きたくないというのが本心です。

皆さんはいかがでしょうか?

 

⑤経営理念がいいかげん。

前述してきた①~④のストレスは、最終的にこの経営理念の問題なのだと思います。自由大好きなフリーマンでさえ、やりたい仕事をするためにやりたくない仕事もするという当たり前のことを理解しているし、実行しています。問題はその具合ですよね。

経営理念がしっかりしていれば、その会社の求める薬剤師像も見えてきて、何を第一と考えれば良いかが分かってきます。しかし、これがいいかげん、もしくは存在しないと、その都度会社の正解が変わってきます。経営陣から、臨機応変という単語の名のもとに、土台を変えられる可能性が非常に高くなるわけですね。本来、一つの目標に向かって失敗を重ねながら向かっていくわけですが、ゴールをその都度変えられては、何がなんだかわからなくなりますよね。地域貢献という立派な言葉は、どのような行為を指すのか、きちんと考え方を確認しておかないといけないなぁと感じたことがあります。

もしも、今の会社の仕事が好きになれないときは、改めて企業理念について上司などに確認して、自分の目指す方向と一致しているかを確認しておく必要があると思います。本当に、これは重要だと思います!本当に、本当に!

 

 

ということで、今回は自分の会社の企業理念を確認しましょうというお話でした!

次に転職活動などをするときは、口先の約束ではなく、この企業理念について突っ込んでいきたいですね。いや、転職活動でなくても、あちこちで聞いてみよう!この企業理念がしっかりしている会社は、薬局業界では少ないと思うので、社員が『うちの会社の企業理念は~』と言える会社があったら素晴らしいですね。

 

それでは皆さん、今日も最後までお読みいただきありがとうございました!

皆さんと皆さんの勤める会社の目的地が一致しますように!