自由を求める薬剤師

薬剤師として幸せに働くために、『仕事・お金・私生活』について考えるブログです!

地域支援体制加算2の条件 前編

みなさん、こんにちは。

調剤報酬改定の勉強会やっていますか?

 

今回の改定で、一番嬉しいことは、地域支援体制加算が分類され、薬剤師としての働きが評価されるようになったことです。

今までも、情報提供をしたり、情報聞き取りから疑義照会で薬を変更してもらったり、ポリファーマシーを勉強して医師とも顔合わせをして薬を減らしたりと、様々な仕事をしていましたが、算定する点数はそれに見合うものとは言い難い点数でした。

今回の改訂で、その行為自体の点数は然程上がりませんが、そのような働きをしている薬局にはフィーをつけようというのが強く感じ取れて、嬉しいばかりです。

 

ということで、今回のブログは、地域支援体制加算2の要件について、フリーマン的見解を交えながら確認したいと思います。

ツラツラ書いていたら、また長くなってしまったので、前編・中編・後編にまとめたいと思います。

前編は、条件1~3についてです!

 

 

条件1

時間外加算、夜間休日等加算の算定回数が400回以上

これは、一般的な時間帯以外の対応をしている薬局に対する評価拡大ですね。

フリーマンも、在宅医療に限らず、時間外対応をすることがあります。困っている患者さんがいると分かれば、対応してあげたいと思うのが薬剤師ですよね。もちろん、状況にもよりますけどね。

ちなみに、今働いている店舗では、この要件は厳しいです。

年末年始や休日、夜間に対応することはありますが、400回という数字は、土曜日の午後とか日曜日に営業している病院の門前でないと難しいのではないでしょうか?(都会の面薬局は別ですかね。)

在宅で400回も呼び出されたら流石にキツイです~( ;∀;)

算定要件を満たすための努力としては、

・薬局の閉店時間の延長

・日曜祝日を開局

・在宅患者を増やす

・門前の医師と営業時間について相談

・大きい病院の休日夜間の処方対応に手を上げる

などでしょうか?

どれも手間やコストに対して効果は薄そうですね、、、

改めて、400回という数字は、自薬局のみの努力では難しそうです。。。

 

条件2

麻薬の調剤加算が10回以上

これは、がん患者さんやターミナルに対応している薬局を評価してくれているのだと思います。特に、ターミナルの対応は必須ですからね。

大きい病院前の薬局は何もしなくても10回以上算定できるでしょう。しかし、それ以外の薬局は、きちんと地域の処方箋を応需していかないとなかなか算定できない点数になります。ちなみに、フリーマンの薬局は、ターミナルを日常的に受けているので、算定回数は余裕で三桁を超えます。

麻薬は発注や帳簿も面倒ですが、回収して破棄するのが最高に面倒です。皆さん回収してますか?回収することまで見越した加算なのかもしれませんが、回収加算が別途欲しいくらいです。亡くなってから回収がほとんどなので、どのタイミングで算定するのか謎ですが。

そう思うと、回収した件数が年10回以上の方が、より地域に根ざしていることを証明できるかもしれませんね。

算定要件を満たすための努力としては、

・ターミナルの在宅をしている医師に営業する

・大きい病院の門前で調剤されている方にピンポイントで宣伝する

などになるでしょうか。

条件1に比べれば、算定回数も少ないので、薬局の努力でもどうにかなりそうですね。

 

 

条件3

重複投薬・相互作用等防止加(在宅含む)の算定回数が40回以上

これは、まともに薬剤師として働いていれば問題ない数字では無いでしょうか?

医師がパーフェクトヒューマンで、残薬や併用薬チェック、添付文書の確認などを全て網羅しているのであれば、疑義照会が発生することは無いでしょうが、そんな医師には今のところお会いしたことはありません。

薬剤師は薬剤師の領域で強みがあるので、そこをしっかり発揮しているかどうかを判断する項目なのかと思います。

処方監査や情報収集を行うだけでなくて、そこから医師へ疑義照会することが大切です。いくら処方解析が得意でも、患者さんのQOL向上につながらなければ、ただの自己満足ですしね。

算定要件を満たすための努力としては、

残薬チェック、お薬手帳のチェックは入念に。

・添付文書などの基礎情報は頭に入れておく、すぐに調べる。

・疑義照会する能力を向上させる。

・医師との関係を良好に保っておく。

いずれも、薬剤師としての能力を高めておくことが重要でしょう。

 

 

ということで、条件1~3について簡単に書いてきました。

今回の要件で面白いと思ったのは、この要件が10,000回あたりとなっており、枚数に応じて条件となる回数が増えることです。

いろいろ工夫されてきてますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さんの薬局でも、やることをやって気持ちよく地域支援体制加算をとっていきましょう!

それでは、中編をお楽しみに!