自由を求める薬剤師

薬剤師として幸せに働くために、『仕事・お金・私生活』について考えるブログです!

ジェネリック医薬品どうやって選ぶ?

皆さん、こんにちは。

先ほど、在宅訪問している患者さんから電話が来ました。

腹痛の訴えがあり、先日緊急訪問したですが、

「フリーマンさんが持ってきた薬を飲んで落ち着きました。ありがとうございました。」

と電話を頂きました。

こういうのがあるから、薬剤師ってやりがいがありますよね!

 

先日、調剤報酬改定の内容が発表されましたね。(調剤報酬改定は、薬局で何をするといくらい報酬がもらえるかを定めたものです。)

ジェネリックの算定要件が予定通り上がりました。(ジェネリックをたくさん使う薬局には収入が多くなるようにした制度です。)

ということで、今回は当薬局でジェネリック変更を検討している薬を、勉強がてら紹介していきたいと思います。

 

 

ジェネリックに変更するときのポイント

 

 

①安定供給できるかどうか?

兎にも角にも、薬が入らなくなっては困ります。これは必要最低限の条件になりますね。メーカーの信用度を参考にしたり、薬剤師仲間や卸などから情報を得て、地域で頻繁に流通しているものを探したりします。

 

②シートデザイン

シートデザインが似ていれば、患者さんの混乱を防ぎやすい利点があります。先発品と両方を採用したときは、デザインが異なるほうが調剤ミスのリスクマネジメントになります。

シートによっては、錠剤の取り出しやすさなどが変わったりもします。

 

③大きさ・形

ジェネリックになったときに、錠剤の大きさが変わることがあります。特に、口腔内崩壊錠という唾液で溶かせるタイプの薬は注意です。

また、形が変わることで飲みやすくなったり、半錠にするなどの加工がしやすくなるケースがあります。

 

④味や香り

先ほどの口腔内崩壊錠は、各メーカーによって味が変わります。ピーチ味やココア味など、幅広いナインナップがあります。

また、シロップや粉薬は子供が服用することが多いため、この味は非常に重要になります。ジェネリックの方が苦くないということもありますよ。

 

⑤使い心地

貼付剤や塗布剤などの外用薬は、使い心地に差が出てくることがあります。テープ剤の厚みや大きさ、粘着剤の強さなど、様々な違いがあります。

 

⑥特別な理由

添加物が異なることで、性質が大きく変わることがあります。点眼薬の場合は、コンタクトしていても使えるようになったり、普通の錠剤でも水に溶けるようになったりします。

また、ジェネリックにしか存在しない剤形もあったりするので、ジェネリック選びのポイントになったりすることがあります。

 

⑦価格

ジェネリックのメーカーによって、薬価が変わることがあります。基本的には、薬価の安いものを選ぶことが多いです。

また、経営目線で言うと、購入価格が変わるので、これもメーカー選びの一つの要因になっていることは否定できません。(※現在は過剰な価格交渉はできないような仕組みができております。)

 

⑧付き合い

ジェネリックはメーカーは多くあり、情報提供を定期的に行ってくれるメーカーは採用しやすくなります。何かあったときに、情報が遅いというのは困ります。頻繁に来てもらっていると、人としても情がありますしね。

 

⑨系列店舗との兼ね合い

薬局では、薬をもらう人がいなくなると、その薬はデッドストックとなり、使用期限が来て廃棄になります。薬価が高いものは、ジェネリックでも結構な金額となるため、いざとなったときに他の店舗で使ってもらえるように、系列店舗とメーカーを合わせるということは一般的です。

 

⑩医師の指定

処方箋上、医師の指定が入っていて、メーカー変更ができないケースもあります。そのような場合は、その薬を採用せざるをえなくなります。

 

 

ということで、これらの基準を考えながら、当薬局の採用品を考えていきます!

次の記事で!

 

今日も最後までお読みいただきありがとうざいました。

薬局薬剤師もいろんなことを考えながらジェネリックを選んでいます!

理想を言えば、一人ひとりに合うものを選べれば良いのでしょうが、そうなると薬局経営としてはかなり難しい上に、業務が煩雑化してしまうところもあります。

理想と現実の狭間で導き出した答えに責任を持ちながら頑張っておりますので、気になったことがあれば、是非問い合わせてみてください!