仕事の棚卸
皆さん、こんばんは。
今日は、調剤薬局で経験してきた仕事の棚卸です。
今後、調剤薬局薬剤師の働き方は間違いなく変わっていくはずです。
どんな業界も、変わらないでいたら廃れてしまいますもんね。
フリーマンが思う今後の展開は、薬剤師が特化すべき仕事(薬)、薬剤師以外のスタッフがメインで取り組むべき仕事(ス)、機械に任せる仕事(機)、外注する仕事(外)、に分かれてくかと思います。
ということで、薬局の仕事をどの仕事にするか割り振っていきます!ざっくりした書き方をしたもので、「なんのこっちゃ」というものあるかと思いますが、これを叩き台にして完全版を作ってみたい。
今回の内容は、フリーマンの独断と偏見ではありますが、ご参考になれば幸いです。
それでは、仕事分類に分けてレッツゴー!
在庫管理
・発注(ス)
・検品(ス)
・納品された薬を棚に戻す(ス)
・返品(ス)
・期限、ロット管理(ス)
・デッドストック(ス、機)
・電話発注(ス)
・採用薬の追加、変更、削除(薬)
・在庫管理システムへの入力
・向精神薬などの管理(薬)
・棚貸(ス)
【総評】
発注はシステム化することで多くの業務はスタッフへ移行可能。ただし、医薬品の棚戻しなどは、調剤ミスに直結するリスクが高くなるので、一定の基準が必要か。
発注漏れ防止やデッドストックの抽出、期限管理は、スタッフが在庫管理システムを利用して定期的にペーパーにして薬剤師の最終確認が理想。
麻薬管理
・麻薬金庫の開閉(薬)
・発注(薬)
・譲渡と譲受(薬)
・記録(薬)
・廃棄(薬)
・患者からの回収(薬)
・年間報告書(薬)
【総評】
当たり前ですが、麻薬に関連する業務は、自分の免許を守るためにも薬剤師が責任をもって行うべきでしょう。
調剤
・ピッキング(ス⇒機、外)
・監査(薬、機)
・半錠(ス)
・散剤の分包(ス、機)
・一包化(ス、機)
・粉砕(薬、機)
・混合(機)
・指導箋(ス)
・軟膏ツボ等への記載(ス)
【総評】
これらの業務は機械化をメインにしていくべきだと思います。監査は機械を使用した上で、必要性のある部分は薬剤師の目を通すことも大切でしょう。出した薬の最終責任は薬剤師ですからね。ちなみに、粉砕は監査で間違いを見つけにくいので、基本的には薬剤師が行うべきと考えます。
最終的には、全て外注になるのかなぁなんて思っています。
外来対応
・服薬指導(薬)
・フォロー(薬)
・薬歴記載(薬)
・在庫不足の対応(ス)
・処方入力(ス・機)
・保険証等の確認(ス)
・新患アンケート(ス)
・疑義照会(薬)
・レジ打ち(ス、機)
【総評】
対人業務こそ薬剤師が今後取り組むべき課題ですよね。ヒトに対する取り組みは薬歴記載が基本になるので、即自的な薬歴への記載は重要。薬歴業務に機械やスタッフが上手に組み込まれると効率化していくのでしょう。今はイメージできませんが。
OTC関連
・採用品決定(薬、ス)
・値段設定(ス)
・陳列(ス、外)
・ポップ作成(ス、外)
・取り寄せ(ス)
・高度管理医療機器(薬)
・要指導薬品、第一類医薬品(薬)
・期限管理(ス)
【総評】
一部重要な商品(医薬品や医療器具、介護用品など)以外はスタッフの力を頼りたい。保険外の貴重な収入源になると理想だが、なかなか難しいところ。
トリアージはしっかり薬剤師が行うべきだが、マスクやアメなどの採用は、薬剤師と相談しながら薬局全体で取り組んでいくことが求められるのではないか。未病は今後のテーマなので、うまく収入に結び付けたい。
在宅対応
・状況確認(薬)
・他職種連携(薬)
・契約書(ス)
・訪問(薬)
・報告書作成(薬)
・日程調整(薬)
・緊急時対応(薬)
・担当者会議(薬)
・集金(ス)
【総評】
在宅医療は今後、ますます需要が伸びてくるでしょう。現状はほとんど薬剤師が行っている。
今は薬剤師メインでしか考えられないが、数が増えてきた場合、スタッフが運転して移動中に報告書作成などもありかもしれないと考えたり。現場では、スタッフに、薬のセッティングや数値のメモ、写真撮影などを手伝ってもらえると良いのかも。薬剤師が休んだ時もフォロー入れやすいし。
今はまだ妄想レベルですね。
施設対応
・予製(薬、機)
・配達(薬、ス)
・薬のセッティング(薬)
・集金(ス)
・電話対応(薬)
【総評】
施設にも薬剤師が積極的に介入していく時代が来る、というか介入しないといけないと思います。調剤報酬改定で、薬を届けるだけでは点数が激減するようになりました。施設の処方箋をお金としてしか見てこなかった経営者は痛手でしょう。
理想としては、居宅療養管理指導を算定して、在宅と同じように対応できると、施設・患者・薬局の全員にとって良い方向になるのではないかと考えます。
地域包括ケアシステム
・包括への挨拶(薬)
・多職種との合同研修会(薬)
・情報提供(薬、ス)
・地域活動(薬)
【総評】
調剤薬局が地域包括ケアシステムに組み込まれるためには、多職種連携は必須。ここにスタッフも絡んでくると、薬局として地域に根付きやすいことは間違いないでしょう。
薬局から包括へ、患者さん情報を提供できるようになったら良い地域になりそうですよね。
社内の仕事
・報告書作成(ス)
・シフト作成(ス)
・会議(薬、ス)
・採用(外)
・育成(薬、ス、外)
・伝票管理(ス)
・書類管理(ス)
・支払い(ス)
・入金(ス)
・歓送迎会(ス)
【総評】
社内の仕事は薬剤師という資格や知識がなくても問題ない仕事は多いと思います。薬剤師が経営目線をもち、会社の方針を認識することは重要ですが、そこに薬剤師が力を注ぐのはもったいないのではないかと考えます。
雑務
・清掃(ス)
・ゴミ捨て(ス)
・備品管理(ス)
・飾り付け(ス)
・書類作成(ス)
【総評】
スタッフ中心でお願いしたい部分。薬剤師がしなくてよいわけではない。いろんなものをシステム化しておいて、誰でもできるようにしておくべき。
保険業務
・レセプト(ス)
・返戻(ス)
・調剤券(ス)
・限度額証明書への記載(ス)
・公費関連(ス)
・交通事故関連(ス)
・スポーツ振興関連(ス)
・労災関連(ス)
・その他特殊保険(ス)
【総評】
こちらも、基本的にスタッフにお願いしたい部分。ただし、薬剤師も知識を持っておかないといけない。薬局に自分1人でもある程度対応はできるようにしておかないといけませんね。
薬局の開閉
・鍵管理(ス)
・ドア、窓の開閉(ス)
・電気、冷暖房、パソコンなどの起動(ス)
・雪かき(ス、外)
・日報作成(ス)
・レジ金管理(ス)
・調剤関連機器の起動(薬)
【総評】
ちょっとしたことも積み重なると多くの時間に。スタッフも薬剤師もお互いの時間や能力を最大限に活かせるように動けると良いですね。
ということで、本当に適当な分類でザックリと考えてみました。
これを話のネタに、皆さんと交流して皆にとって働きやすい環境、かつ患者さんにとって良い環境、かつ経営効率の良い環境にしていきたいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
日々変わる環境下で、ベストでなくてもベターな選択をしていきたいですね。
それでは、皆さんも良い日々を。