自由を求める薬剤師

薬剤師として幸せに働くために、『仕事・お金・私生活』について考えるブログです!

在宅医療は経営者にとっては、やって欲しくない業務?

皆さん、こんにちは!

 

昨今では、当たり前のように語られる在宅医療ですが、調剤薬局でも在宅医療にかかわるケースは増えています。令和元年のデータでは、在宅医療をしたことがある薬局は25,569薬局にのぼるようです。薬局全体の半分まであと少しという割合ですね。

私の周りの薬局薬剤師とお話をしていると、半分にはまだまだかなぁ、という印象です。地域差があるのだと思います。

さて、実際に在宅医療をしていると思うことが、”在宅医療は地域で絶対に必要とされている”ということです。医師の往診の後、待っていれば薬剤師が薬をもって説明をしてくれ、セッティングまでしてくれる。必要に応じて、医師やケアマネ、訪問看護師などの多職種と連携をとる。薬のことは薬剤師に任せておけば大丈夫、という状況を作ることができるんです!

(在宅医療の詳細については、ご希望があればその方のために書きます!)

もしも地域の半分の薬局が在宅対応をきちんと行えるのであれば、調剤薬局は間違いなく素晴らしい資源だと思います!

 

しかしながら、実際に業務をしていると、在宅を断られてしまって私たちの薬局に相談がくるというケースもあります。

なぜそのようなことが起きてしまうのか?

いくつか原因はあるかと思うのですが、その大きな要因がマンパワー不足です。

 

薬剤師が在宅訪問する

⇒店舗に別の薬剤師を置かなければならない

⇒人件費がかかる

⇒経営者から十分なバックアップが得られにくい

⇒『対応できる』と即答しにくい

 

という流れも珍しくありません。

経営的に考えると、在宅医療をすることで得られる利益は、その手間などを考えると、正直割に合いません。

実際、私も経営陣から、『在宅の対応を減らして、少人数で店舗を切り盛りして欲しい』と言われたことがあります。実際に必要性を感じている身としては、『そんなバカな、、、』と、かなりやる気をそがれますが、収益を最重要するのであれば、在宅は最小限に抑えたいという気持ちも納得です。

多分、自分と同じように悩む方も少なくないと思います。患者さんや地域のことを考えると、やるべきだと思っていても、上層部の意見を無視するわけにもいかない。このバランスが難しいですよね。

自分から、『稼げなかったらボーナス減らして良いので、在宅は続けさせてください』と言ったのですが、組織はそう簡単なことではないと一言。そんな大した組織でもないような、、、と思いつつも、こんな考えをする自分が珍しいのだということは分かっております。

『独立すれば?』とよく周りからも言われるのですが、自分は適度な休みも欲しいのです!それに、経済的リスクが高くて、精神的に無理です!そもそも、独立しないと在宅や地域活動にいそしむこともできないって、どういうこと?薬剤師として必要とされるところに力を入れていこうぜ!ただただ、医師から発行される処方箋をその通りに出すだけで利益を出すというのやめようぜ!

ちょっと熱くなってしまいましたが、何の影響力もない平薬剤師が1人で叫んだところで世の中は変わらず。ですので、このブログを通して、地域に出る薬剤師が一人でも増えて、そんな薬剤師を応援する人が一人でも増えてくれればうれしいなぁと思います。そして、そんな薬剤師が経済的にも評価されるような流れになると最高ですね!

 

ということで、皆さん、お付き合いありがとうございました!

次回以降、そんな悩みを抱えながらどうやって独立せずに地域活動してきたか、そして今後も続けていくかを書いていきますので、どうぞよろしくお願いします!