自由を求める薬剤師

薬剤師として幸せに働くために、『仕事・お金・私生活』について考えるブログです!

フリーマンのターミナルの関わり方

皆さん、こんばんは。

最近、我が家では次女から始まったウィルス感染に悩まされています。

健康体でいることは、本当に素晴らしいことですね。

 

さて、本日はフリーマンがターミナルケアに関わるようになって、手に入れたノウハウを言葉におこしてみようと思います。

自分自身の知識や技能の棚卸がメインですが、皆さんのお役にも立てたら幸いです。

 

 

 

ターミナルケアに薬剤師は必要か?

人生の最期を迎えるとき、薬剤師は必要とされるのでしょうか?

この答えは、YESでもあり、NOでもあります。

当たり前の話ですが、患者さんの状況によって大きく異なるので、常に薬剤師が積極的に関わる必要はないと感じています。それと同時に、基本的に薬剤師は終末期にはほとんど関わらないままになっている、今までの状況には疑問を感じるようになりました。

フリーマンも本格的にターミナルに関わるようになったのは5年前くらいなので、そんなに経験豊富なわけではありませんが、それでも患者さんの役に立つことはできました。

〇嚥下機能が落ちていたので、剤形変更を提案する。

オピオイドのレスキューの服用量が増えていることを医師へ報告する。

オピオイドの副作用について、患者さんや家族に時間をかけて丁寧に説明する。

〇お薬カレンダーなどを使って、服薬支援を行う。

フリーマンがやっていることは、このような内容です。薬剤師なら誰でもできるような レベルです。この一般的な知識レベルでも、現場で活かそうとすれば、絶対に薬剤師が必要とされるケースがあります。

皆さんは、最後なくなる直前まで、患者さんと関わったことはありますか?薬局薬剤師は、関わらなくても仕事ができてしまうので、患者さんが亡くなるということを身近に感じることが出来ない方も少なくないでしょう。

これを期に、ターミナルケアに少し踏み込んでみませんか?

 

 

患者さんの自宅に訪問する

初めて患者さん宅に訪問するときは、いつも緊張します。患者さんから受け入れてもらえない経験を何回もしているからです。

皆さんは、見知らぬ人が家に入ってくるのはどう思いますか?あまり気分が良いものではありませんよね。医療従事者とはいえ、患者さんにとって初対面の人が家に入ってくるという状況は、あまり好ましいことでは無いように思えます。

医師は診断のために、看護師は看護のために、ヘルパーは介護のために、ケアマネはケアプランの作成のために、理学療法士はリハビリのために、患者さんに会わなければなりません。会わなければできないことですからね。

それに対して薬剤師の仕事はどうでしょう。薬剤師の通常業務として、処方箋に基づいて調剤したのち、服薬指導をする流れがあります。この行為を、家族や介護者に対して行って終了するケースは珍しくないと思います。必要な情報は本人以外から収集すれば、法律的にも臨床的にも決して問題ではないと考えます。

ただ、このような形で薬をもらってきた方にとって、急に薬剤師が訪問してくることは慣れないことだと思います。私も、訪問指示を頂いたにもかかわらず、上手に家に入れないケースもありました。

マンションに住んでいる方だったのですが、最初はエントランス、次は玄関前、3回目でようやく自宅に入った、

という経験があります。

フリーマンは、どちらかというとグイグイいけないタイプではあるのですが、明らかに自分が関わらなければいけないと思ったときは、患者さんに必要性を強く訴えます。最近あったケースでは、

患者家族と話をしていたら、薬の飲み方があやふや。患者さんは退院したばかりで、オピオイドが処方されており、残薬も自宅にある。訪問看護師がついているから大丈夫とのことだったが、次の訪問予定は3日後。

この状況でオピオイドを誤って服用する可能性は十分にあり得ると考え、過剰服用のリスクなどを伝えたうえで訪問させて欲しいと相談。訪問看護師と電話で状況確認をしながら、自宅のお薬カレンダーに薬をセットしました。

その後は、訪問看護師と電話でやり取りすることをメインに、自分は訪問していません。ご家族としては、あまり多くの人に家に入って欲しくないということで、情報共有と後方支援を頑張っています。

何が正解なのかはわかりませんが、フリーマンは患者さんの気持ちを優先したうえで、訪問の必要性があれば、強く訴えて「お邪魔させてください!」と中に入っていくようにしています。

 

 

薬局内で家族との話でも十分

訪問ばかりが取り上げられますが、通常の外来対応でも十分にターミナルに関わることもできると考えます。ターミナルケアは、患者さんだけでなく家族に対しても有効です。

〇麻薬に対する不安を解消する。

〇介護の疲労やストレス、悩みを話してもらう。

〇収集した情報を他職種へ情報共有する。

このようなことは、訪問しなくても可能です。

在宅医療が出来ない環境であったとしても、外来でフォローできることはたくさんあります。大切なことは、今自分ができる範囲でやれることがないかを常に考えることだと思います。

とは言え、どうやって話を切り出すか、どのように知識を活かしたらよいか、というのは難しいですよね。フリーマンも今だから見える景色があります。

もしもターミナルケアに興味が出たのであれば、多職種が参加するターミナルケア(緩和ケア)の勉強会に参加することをお勧めします。全国的に広まった、ケアカフェなんかも良いですね。最初は、自分の知識や経験の無さに呆然としますが、他職種がどのように患者さんと関わっているのかを知り、薬剤師としてどんなことをサポートできるかを考えるには非常に良い機会になると思います。1回だけではなく、何回も参加していくことで、自分が置かれている状況下でも、患者さんのためにできることが見つかるはずです!

 

 

気づいたら文字数が2000文字を超えていました。

今後もこの記事を訂正・加筆しながら、自分自身のターミナルケアの関わり方を考えていきたいと思います。

 

皆さん、本日も最後までご覧いただきありがとうございました!