自由を求める薬剤師

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薬局薬剤師と資産形成

皆さん、こんばんは。

後輩薬剤師から応援を頂き(勝手に応援と受け取っただけかも)、張り切っているフリーマンです。

お金に関する話も面白いとのことで、今回は薬局薬剤師と資産形成についてお話ししたいと思います。

 

実は、調剤薬局に勤務する雇われ薬剤師にとって、投資は非常に相性が良いと考えます。

その理由がコチラ

 

一つずつ解説してみたいと思います!

 

①初任給が高い

薬局薬剤師(特に地方勤務)は初任給が高い傾向にあります。

マイナビからの引用ですが、

2019年に行われた賃金構造基本統計調査によると大卒の初任給平均は約21万円となっているため、場合によっては初任給30万円を目指すことも可能な薬剤師の待遇は、医療系やその他の業種と比べても比較的恵まれており、総合的な初任給が高い傾向にあります。

とありますし、実際自分が求人を見たり人の話を聞いていると確実に初任給は高いと言えます。

素人が資産運用をする際の鉄則は、

長期積立分散

の3本柱になります。

非課税の積み立てNISAなんかが最適ですね。

「積立」と「分散」に関しては、始めるときにどの商品をどの様に買うか、ということさえ気を付ければ問題ないのですが、「長期」というのが問題です。

時間をかければかけるほど、元本割れのリスクは減るし、複利の効果でリターンも高くなるのですが、就職してすぐは金銭的に余裕が少なく、投資にお金を回すことが難しい傾向にあります。

ある程度余裕ができるまで待っているうちに、『時間』という最高の武器を失ってしまうのです。

例えば、月5万円を年利5%で25年積み立てたときの資産は、税引き前で29,672,298円(元本15,000,000円)となります。

新卒後の24歳ですぐに始めれば、49歳の時点で約3000万円の資産があります。

これが、もしも29歳から始めたとなれば、49歳の時点では約2000万円で、1000万円の差があります。たった5年の差で1000万円です。

これをみると、いかに早く投資を始めるかが大切ですね。

ちなみに、過去記事で薬剤師の給料について書いてますので、良ければ参考に。

juggred.hatenablog.com

 

 

②昇給率が低い

薬局薬剤師は初任給が良い分、昇給が難しい傾向にあります。

先ほどと同じくマイナビからの引用ですが、

昇給のタイミングや上がり幅が少なめに設定されているところも多く、勤続年数が長くなるほど、他の勤務先より収入面で下回るケースも少なくありません。

とのこと。

実際、薬局薬剤師が給与を上げるには転職が有効な手段の一つでしょう。

あとは、魔法の言葉を使うという禁じ手もありますね(笑)

詳しくはコチラ

juggred.hatenablog.com

この昇給率が低い中で、自分の収入を上げる方法の一つが投資になります。

例えば、高配当株投資をコツコツ行うことで、毎年少しずつ不労所得が得られるようになります。

月5万円、利回り4%の高配当ETF(株価は不変とする)を購入していったとすると、

初年度は、60万円の資産から、税引き前で年間2.4万円の配当金がうけとれます。

10年後には、600万円の資産から年間24万円の配当金

20年後には、1200万円の資産から48万円の配当金となります。

確実に収入が増えていますよね。

購入商品によっては、株価上昇や増配なども考えられるので、さらなる配当金の向上も見込めます。

ただし、高配当株投資は、長期積立分散投資に比べると難しいため、それなりに知識が必要です。

雇われの身で行くつもりであれば、自分の収入アップには投資(あとは副業)が必須と考えます。

私たちの給料の上がり幅は、経済成長の上がり幅よりも少ない状態が続いており、これは今後も解消されません。であれば、経済の成長を享受するために投資をしてみてはどうでしょうか?

詳しくは過去記事のコチラをご覧ください。

juggred.hatenablog.com

 

 

③退職金が少ない

調剤薬局は中小企業が多いため、福利厚生が弱い傾向にあります。

また、給与が高く設定されている場合は、実は退職金が全くない、という落とし穴があったりします。

さらには、業界として転職が多いため、転職している薬剤師は退職金は少なくなるでしょう。

給与が高いが、退職金が少ない、または全くない、という企業で働いている薬局薬剤師には、iDeCoがピッタリです。

iDeCoには節税効果があるため、収入が多い方には特に有利に働きます。

また、退職金として受け取る際、企業からの退職金が多かったりすると、結局課税されてしまうというのですが、退職金が少なければ気にする必要はなくなります。

さらに、60歳まで原則引き出し不可のため、余裕資金がないと難しいのですが、これも一定量収入があればクリアできます。

iDeCoと積立NISAに興味がわいた言う方は、コチラもご参考ください。

juggred.hatenablog.com

 

 

④調剤報酬改定は景気に左右されにくい

株式投資をしていると、暴落時には資産が半分以下になるという○○ショックに見舞われます。これは免れることはできません。

しかし、このリスクも長期・積立・分散により、数年後には元通り、さらに数年すれば圧倒的なプラスに早変わりします。

ですので、○○ショックという不景気の時も、とにかく淡々と積み立てることが重要です。

一般的に不景気になると、給与も減るため、資産減少のダブルパンチとなり、金銭的にも精神的にもかなりきつい状態になります。そんななか、ひたすら積み立てをすることは難しいと言えるでしょう。

現在の理論では、絶対に成功する、長期積立分散投資がうまくいかない理由がここにあります。

しかし、薬剤師という職業はどうでしょうか?不景気だからと言って、そのタイミングで私たちの収入が激減することは考えにくいでしょう。何故なら、病気の方は医療を受け続けなければいけないし、調剤報酬改定はすぐには変わらないからです。

逆に、好景気の波が来たときはどうでしょう?前述同様に、他職種の企業がボーナスアップとなっても、薬剤師はその恩恵は受けにくいと言えるでしょう。

好景気でも不景気でも、一定の収入が確保されている職業だからこそ、淡々と積み立てる投資には非常に向いているのではないでしょうか?

 

 

⑤経営の知識が身につく

投資の勉強をしていけば、利益を出すことの重要性が分かるでしょうし、マネーリテラシーも身につくでしょう。

調剤薬局は、医療を提供する場ではありますが、サービス業に分類されます。これが調剤薬局事情を厄介にさせた根本なのですが、とりあえずこれは事実であり、変えることはできません。

であれば、私たち調剤薬局に勤める薬剤師は株式会社として利益を上げるという根本的な考え方も持つ必要があります。

資産形成を勉強することで、精神的にも、技術的にも、株式会社の社員として能力が上がるのではないでしょうか?

薬剤師という医療従事者として株式会社にも利益貢献する、という板挟みの空間を上手に突き進むために、ぜひ資産形成の勉強もしてみましょう!

 

 

⑥投資も投薬も自己責任

ここまで、投資はやったほうが良いという見解でお話してきましたが、実際にやるかどうか、どんな投資をするかは自己責任です。

誰に文句を言ったとしても、その損失を肩代わりしてくれる人はいません。

この感覚が薄い人が投資に手を出すと危険です。気づいたら投資ではなく投機になっていたり、目指すべきゴールを見失って何のための投資かわからなくなってしまいます。

この”自己責任”という重要な概念ですが、調剤薬局に勤務する薬剤師は、比較的理解しやすいのではないでしょうか?

薬剤師という国家資格を持つことで許される投薬という行為。その投薬をする上で、処方箋に、「全責任は私が持ちます!」という印鑑を押しているはずです。

自分が投薬した内容に不備があったときに、

先輩薬剤師から言われたから、とか、

医師の指示通りの内容で調剤しただけ、とか、

前は大丈夫だったのに、とか、

そんな言い訳はできません。

最後に調剤済印を押して投薬した自分自身の責任です。

そうやって働いている薬剤師にとっては、この自己責任という概念は非常に受け入れやすいものではないでしょうか?

 

 

 

ツラツラと書いていたら、思いのほか、ボリューミーな内容になってしまいました(-_-;)

こんな長文を最後までお読みいただきありがとうございました!

今回の内容が少しでも皆さんの人生に良い影響を与えることができたら嬉しいです。

皆さんの資産形成に幸あれ!それでは、また!!