お金はいつ使うべきか?今でしょ!
皆さん、こんばんは。
お金って大切ですよね!
過去にも、お金の勉強をする重要性についてはお伝えしてきました。
お金をきちんと貯蓄して増やしていくことの重要性をお話しています。
さて、今回はお金の使い方を考えてみました。
薬剤師は資格を得るために多額の教育資金を投資するケースが多いですが、都会以外の調剤薬局薬剤師であれば、初任給からそれなりの金額をもらえるはずです。
宵越しの金は持たないチャキチャキ江戸っ子さんでなければ、ある程度貯金をすることが出来ると思います。
今回は、大事に貯めたお金をいつ使うかについて、フリーマンの独自の見解をお話ししたいと思います!
『お金は今この瞬間に最も価値がある』
というのがフリーマンの現時点での結論です。
理由は3つ
①インフレの影響
②お金を使う能力の低下
③思い出の複利効果
です。
嫁に力説して図解したので、試しにアップしてみます。
それぞれを少し深く解説していきます。
①インフレの影響
日銀はインフレ率2%を目標としています。もしもこの目標が達成された場合、72の法則を使えば、36年後には物価が2倍になります。
これって恐ろしくないですか?
例えば、30歳の方が1,000万円貯金していたとすると、66歳になったときには、500万円の価値しかないんですよ?
そう考えると、お金の価値は今が一番高いですよね。
ちなみに、実際のところは、2015~2020年にかけては、0.79%、−0.12%、0.47%、0.98%、0.48%、‐0.03%と推移しています。まだまだ2%には程遠いのが現状です。ただし、2020年は携帯代の値下げが大きく寄与しているので注意です。
それでも物価は緩やかに上がっています。
今後はどうなるかわかりませんが、フリーマンは危機意識を持っている方です。インフレとともに収入も上がればいいのですが。
学費・家賃・交通費はそれぞれ、1年で2~3%・10年で12%/・7年で4.7%という物価上昇のデータがあります。子供の大学一人暮らしには一体いくらかかるのだろうか、、、
ちなみに、このインフレ対策には投資が一番だと思います。何もせずに普通預金というのは、インフレにおいては価値を下げる行為になります。
②お金を使う能力の低下
皆さんに質問です。80歳に1000万円もらうのと、今500万円もらうのとではどちらが良いですか?先ほどのインフレは無視して考えましょう。
おそらく、多くの方が後者を選ぶのではないでしょうか?
それはなぜか?今の方がお金を上手に使うことが出来るからです。お金というのは、何かに交換することで意味を成します。その交換対象となるもの(サービス)の選択肢は、若い方が多いはずです。
若いうちにしかできないお金の使い方があるということは忘れないようにしましょう。その使い方は、いくらお金が増えても年を重ねたらできなくなってしまいます。
10年ほど前、先輩薬剤師に言われた、「やるなら今だよ。やりたいことは、どんどんできなくなるよ。」と言われた言葉は今でも胸に刻んでいます。ありがとうございます、先輩!
③思い出の複利効果
自分の人生をふと思い返したときに、人生を彩るものは思い出です。
『人生は思い出作り』という表現を目にしたときに、まさにその通りだと感じました。
人間は、過去の思い出を美化します。脳科学的にそうなるようです。
また、認知症の治療に回想療法という、過去を思い出す治療もあったりします。
辛かった部活や勉強の思い出が、今は仲間との楽しい会話になったりしませんか?
何を言いたいかというと、経験というのは自分の人生に欠かせないピースだということです。お金を使えばよいという訳ではありませんが、お金をケチって今しかできない経験をしなかったというのは、お金の使うタイミングを逃したと言えるでしょう。
ちなみに、フリーマン夫婦は、老後に縁側でお茶を飲みながら、若いころの思い出を語り合うことを楽しみにしています。
なんやかんやと書いてきましたが、お金を稼いだり、貯めたり、増やしたりすることは重要ですが、使うということも非常に重要だと考えます。
むしろ、お金の使い方はその人を形成する大きな要素ではないでしょうか?
お金を使うべき時に使えるように、稼いで、貯めて、増やすことが重要なんですね。このバランスを間違えないように過ごしていきたいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんのお金の使い方に、少しでも良い影響を与えること出来たら嬉しいです。
是非これからも良いお金の使い方をしていきましょう!!!
ジュニアNISAをどうしよう?
皆さん、こんばんは。
将来を盤石にするためにジュニアNISAに挑戦中のフリーマンです。
子供達の大学資金の一部はこれで賄いたいところ。
ジュニアNISAの特徴や注意点については、ネットにたくさん情報があるので、フリーマン目線でのお話を。そして、実際どんな商品を買うべきなのかを検討してみたいと思います!
ジュニアNISAの特徴・注意点
ざっくり箇条書きすると、
・年間80万円が非課税
・配当金や分配金も非課税
・対象商品は、投資信託や株式、ETF、REITなど幅広い(楽天証券は米国株できなかった、、、)
・子供の口座を作る必要あり
・一度ジュニアNISA口座を開設すると金融機関の変更はできない
・買付可能期間は2023年まで
・損益通算や損失の繰り越し控除はできない
・ロールオーバーをすることで、子供の年齢が18歳になるまで非課税となる
・ロールオーバーは自分で証券会社に申請する必要あり
といった特徴があります。
積み立てNISAとの違いは、「積立投資」ではなく「一括投資」に近い特性になります。
初心者の鉄則は、長期・分散・積立、なので、ジュニアNISAは少し難易度が上がると感じています。また、ロールオーバーの手続きを忘れてしまったら非課税期間を延長できないので、完全ほったらかし投資という訳にもいきません。子供の口座なので、ちょっと手続きに面倒があったりするので、ちょっと大変なイメージ。
一般的な全世界株式はどうか?
ジュニアNISAは一括投資と考えるので、一括投資のデータを参考していきたいと思います。
過去30年間を対象期間とし、グローバル株式(MSCI ワールド指数)への投資開始月を1カ月ずつずらして、資金120万円を10年間運用した場合、のデータを参照してみましょう。
中央値 240万円
上位25% 277万円
下位25% 170万円
最大値 393万円
最小値 80万円
というデータが出ました。
一括投資は投資効率が良い方法ですが、やっぱりマイナスの可能性は出てきますね~。リスクの振れ幅はマイナスにもプラスにも同程度ですからね。
参考までに、別のデータになりますが、1985年以降、先進国株式のインデックスに20年間、毎月定額積立した場合、の年率は4~12%の間に収まります。やはり、長期・分散・積立、は最強ですね。
どんな商品が良いか?
積立NISAであれば、VTやVTIなどに連動する投資信託を購入していれば間違いないのですが、今回は一括投資のため、ちょっと悩んでいます。
次女は15年程度の投資期間があるため、まぁ大丈夫だろうと踏んでいますが、長女は10年程度。元本割れになるリスクが限りなく低いものを選びたい気持ちもあります。
理想を言えば、過去のリターンよりもシャープレシオが比較的高い商品が良いですね。。。
元本割れのリスクが低い商品と言えば、債券。最強の防御力を見せるだろう債券ですが、その分年利も当然落ちます。しかも10年保有して必ず利益を出せるというデータを見つけることはきませんでした(-_-;)
とりあえず、株式と債券の組み合わせというのも候補になりそう。GPIFを見習ってみようかな。
あとは、比較的元本を保ちながら分配金を出す商品。ただ、投資信託の場合は該当する良い商品がないんですよね。個別株はリスクが高すぎるので、ETFが対象ですね。米国高配当ETFなんかありですよね。
実際の候補は?
①eMAXIS SLIM 全世界株式
なんだかんだで安定感が抜群。同じシリーズのS&P500でも良いです。次女は、この2つに決定。長女は悩みますが、20年後には必ずプラスなので、損益通算ができないことはあきらめて、一括投資を決めるのもアリかな。
②USA360
以前から気になっているファンド。株式と債券の組み合わせなのですが、債券のレバレッジをかけるというちょっと変わったファンドです。YouTubeでもいろんな方が解説してくれていますが、〇〇ショックが起きたときは、株式オンリーよりも下落率が低くなるので、アリかなぁ。アクティブ運用だけど。
③VYM、HDV、SPYD
SBI証券だと、米国株式にも投資出来ちゃうんです!私が開設した楽天ではできませんが、、、
個人的には、配当金でジュニアNISAの恩恵を受けるのはアリかと思います。すぐに教育資金にできますしね。最終的に大幅マイナスになるような商品はダメですが、HDVなどの米国高配当ETFは悪くないのではないでしょうか。より安全性を求めればVYM、リスクを取ればSPYDですかね。
④iFree年金バランス
GPIFと同じような運用になります。リターンは落ちますが、安全性はだいぶ高くなりそう。管理費用が、0.1749%と思ったより安い。チャート比較すると、確かに下落率は低いけど、トータルリターンは寂しい結果でした。
ということで、自分が今調べた段階ではこの辺りになってきますね。
大事な資金ですから、慎重に選んで運用したいところです。
「となりの億万長者」という本によると、やはり投資に対する勉強時間は必要なようです。デイトレードに時間を費やすのではなくて、長期投資をする上で大切な指針を決めるために時間を費やすということです。ここで決めたら、あとは基本的に多くの時間は費やさずに済むので、ここが正念場。
がんばるぞ!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
フリーマンは以前、アンチ投資タイプでした。
今は楽しみながらやれています。自分がこんな変わるなんてビックリです。
投資に興味がある方は、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!
仕事の棚卸
皆さん、こんばんは。
今日は、調剤薬局で経験してきた仕事の棚卸です。
今後、調剤薬局薬剤師の働き方は間違いなく変わっていくはずです。
どんな業界も、変わらないでいたら廃れてしまいますもんね。
フリーマンが思う今後の展開は、薬剤師が特化すべき仕事(薬)、薬剤師以外のスタッフがメインで取り組むべき仕事(ス)、機械に任せる仕事(機)、外注する仕事(外)、に分かれてくかと思います。
ということで、薬局の仕事をどの仕事にするか割り振っていきます!ざっくりした書き方をしたもので、「なんのこっちゃ」というものあるかと思いますが、これを叩き台にして完全版を作ってみたい。
今回の内容は、フリーマンの独断と偏見ではありますが、ご参考になれば幸いです。
それでは、仕事分類に分けてレッツゴー!
在庫管理
・発注(ス)
・検品(ス)
・納品された薬を棚に戻す(ス)
・返品(ス)
・期限、ロット管理(ス)
・デッドストック(ス、機)
・電話発注(ス)
・採用薬の追加、変更、削除(薬)
・在庫管理システムへの入力
・向精神薬などの管理(薬)
・棚貸(ス)
【総評】
発注はシステム化することで多くの業務はスタッフへ移行可能。ただし、医薬品の棚戻しなどは、調剤ミスに直結するリスクが高くなるので、一定の基準が必要か。
発注漏れ防止やデッドストックの抽出、期限管理は、スタッフが在庫管理システムを利用して定期的にペーパーにして薬剤師の最終確認が理想。
麻薬管理
・麻薬金庫の開閉(薬)
・発注(薬)
・譲渡と譲受(薬)
・記録(薬)
・廃棄(薬)
・患者からの回収(薬)
・年間報告書(薬)
【総評】
当たり前ですが、麻薬に関連する業務は、自分の免許を守るためにも薬剤師が責任をもって行うべきでしょう。
調剤
・ピッキング(ス⇒機、外)
・監査(薬、機)
・半錠(ス)
・散剤の分包(ス、機)
・一包化(ス、機)
・粉砕(薬、機)
・混合(機)
・指導箋(ス)
・軟膏ツボ等への記載(ス)
【総評】
これらの業務は機械化をメインにしていくべきだと思います。監査は機械を使用した上で、必要性のある部分は薬剤師の目を通すことも大切でしょう。出した薬の最終責任は薬剤師ですからね。ちなみに、粉砕は監査で間違いを見つけにくいので、基本的には薬剤師が行うべきと考えます。
最終的には、全て外注になるのかなぁなんて思っています。
外来対応
・服薬指導(薬)
・フォロー(薬)
・薬歴記載(薬)
・在庫不足の対応(ス)
・処方入力(ス・機)
・保険証等の確認(ス)
・新患アンケート(ス)
・疑義照会(薬)
・レジ打ち(ス、機)
【総評】
対人業務こそ薬剤師が今後取り組むべき課題ですよね。ヒトに対する取り組みは薬歴記載が基本になるので、即自的な薬歴への記載は重要。薬歴業務に機械やスタッフが上手に組み込まれると効率化していくのでしょう。今はイメージできませんが。
OTC関連
・採用品決定(薬、ス)
・値段設定(ス)
・陳列(ス、外)
・ポップ作成(ス、外)
・取り寄せ(ス)
・高度管理医療機器(薬)
・要指導薬品、第一類医薬品(薬)
・期限管理(ス)
【総評】
一部重要な商品(医薬品や医療器具、介護用品など)以外はスタッフの力を頼りたい。保険外の貴重な収入源になると理想だが、なかなか難しいところ。
トリアージはしっかり薬剤師が行うべきだが、マスクやアメなどの採用は、薬剤師と相談しながら薬局全体で取り組んでいくことが求められるのではないか。未病は今後のテーマなので、うまく収入に結び付けたい。
在宅対応
・状況確認(薬)
・他職種連携(薬)
・契約書(ス)
・訪問(薬)
・報告書作成(薬)
・日程調整(薬)
・緊急時対応(薬)
・担当者会議(薬)
・集金(ス)
【総評】
在宅医療は今後、ますます需要が伸びてくるでしょう。現状はほとんど薬剤師が行っている。
今は薬剤師メインでしか考えられないが、数が増えてきた場合、スタッフが運転して移動中に報告書作成などもありかもしれないと考えたり。現場では、スタッフに、薬のセッティングや数値のメモ、写真撮影などを手伝ってもらえると良いのかも。薬剤師が休んだ時もフォロー入れやすいし。
今はまだ妄想レベルですね。
施設対応
・予製(薬、機)
・配達(薬、ス)
・薬のセッティング(薬)
・集金(ス)
・電話対応(薬)
【総評】
施設にも薬剤師が積極的に介入していく時代が来る、というか介入しないといけないと思います。調剤報酬改定で、薬を届けるだけでは点数が激減するようになりました。施設の処方箋をお金としてしか見てこなかった経営者は痛手でしょう。
理想としては、居宅療養管理指導を算定して、在宅と同じように対応できると、施設・患者・薬局の全員にとって良い方向になるのではないかと考えます。
地域包括ケアシステム
・包括への挨拶(薬)
・多職種との合同研修会(薬)
・情報提供(薬、ス)
・地域活動(薬)
【総評】
調剤薬局が地域包括ケアシステムに組み込まれるためには、多職種連携は必須。ここにスタッフも絡んでくると、薬局として地域に根付きやすいことは間違いないでしょう。
薬局から包括へ、患者さん情報を提供できるようになったら良い地域になりそうですよね。
社内の仕事
・報告書作成(ス)
・シフト作成(ス)
・会議(薬、ス)
・採用(外)
・育成(薬、ス、外)
・伝票管理(ス)
・書類管理(ス)
・支払い(ス)
・入金(ス)
・歓送迎会(ス)
【総評】
社内の仕事は薬剤師という資格や知識がなくても問題ない仕事は多いと思います。薬剤師が経営目線をもち、会社の方針を認識することは重要ですが、そこに薬剤師が力を注ぐのはもったいないのではないかと考えます。
雑務
・清掃(ス)
・ゴミ捨て(ス)
・備品管理(ス)
・飾り付け(ス)
・書類作成(ス)
【総評】
スタッフ中心でお願いしたい部分。薬剤師がしなくてよいわけではない。いろんなものをシステム化しておいて、誰でもできるようにしておくべき。
保険業務
・レセプト(ス)
・返戻(ス)
・調剤券(ス)
・限度額証明書への記載(ス)
・公費関連(ス)
・交通事故関連(ス)
・スポーツ振興関連(ス)
・労災関連(ス)
・その他特殊保険(ス)
【総評】
こちらも、基本的にスタッフにお願いしたい部分。ただし、薬剤師も知識を持っておかないといけない。薬局に自分1人でもある程度対応はできるようにしておかないといけませんね。
薬局の開閉
・鍵管理(ス)
・ドア、窓の開閉(ス)
・電気、冷暖房、パソコンなどの起動(ス)
・雪かき(ス、外)
・日報作成(ス)
・レジ金管理(ス)
・調剤関連機器の起動(薬)
【総評】
ちょっとしたことも積み重なると多くの時間に。スタッフも薬剤師もお互いの時間や能力を最大限に活かせるように動けると良いですね。
ということで、本当に適当な分類でザックリと考えてみました。
これを話のネタに、皆さんと交流して皆にとって働きやすい環境、かつ患者さんにとって良い環境、かつ経営効率の良い環境にしていきたいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
日々変わる環境下で、ベストでなくてもベターな選択をしていきたいですね。
それでは、皆さんも良い日々を。
ジェネリック医薬品 モニラック、ヒルドイド、アルメタ、キンダベート、ナウゼリン
皆さん、こんにちは。
調剤報酬改定の内容が徐々に明らかになり、ジェネリックの算定率と点数の関係は以下のようになりましたね。
20年 22年
減点 40%(▲2点) 50%(▲5点)
加算1 75%(15点) 80%(21点)
加算2 80%(22点) 85%(28点)
加算3 85%(28点) 90%(30点)
大方予想通りの方向性かと思います。
後発医薬品調剤体制加算は、点数を稼ぐためのものではなく、点数を減らされないためのものと考えるべきでしょう。
参考までに、それぞれの算定率での点数の増減を表すとこんな感じになります。
~40% ▲3点
40%~50% ▲5点
50%~75% ±0点
75%~80% ▲15点
80%~85% ▲1点
85%~90% ±0点
90%~ △2点
フリーマンの薬局は、85%~90%に該当するので、現状維持でもマイナスにはなりません。それでも、90%~まであと少しなので、出来ることならそこまで乗せたいところ。
ということで、フリーマンの薬局にて、変更することで算定率が上がる5種類の薬をピックアップしてみました。
良ければ見ていってくださいませ。
①モニラックシロップ
主に小児に使用される下剤ですね。1日量が多いので、処方される患者数が少なくても、算定率に与えるインパクトが大きい薬です。
ジェネリックの候補がいくつかありますが、ポイントは見た目と味。小児に対する薬なので、この辺りがコンプライアンスに大きく影響してきます。
添付文書で見ると、
モニラックシロップ65%‥無色~淡黄色澄明の粘性の液で、においはなく、味は甘い。
ラクツロースシロップ65%「タカタ」‥淡黄色〜黄色の澄明な濃稠の液で、においはなく、味はわずかに甘い
ラクツロースシロップ65%「武田テバ」‥無色〜黄褐色の濃稠な液で、においはなく、味はわずかに甘い。
ということで、若干の違いがあるようです。「タカタ」は以前ピアーレという名称の紫色のシロップでしたね。
これ以外にもジェネリックはありますが、規格が違ったり剤形が変わるので、今回はこの2種類が候補。サンプルの取り寄せは難しそうなので、メーカーに問い合わせたり、知り合いに聞いたりしながら検討していきます。
②ヒルドイド
ヒルドイドには、油性クリーム(いわゆる軟膏)、クリーム、ローション、フォーム(いわゆる泡状スプレー)といった複数の剤形があります。
このヒルドイドの難しいところは、添加物が異なることによる影響が大きいこと。
具体的に、使用感が大きく変わります。特にローション。先発は乳液のような形状ですが、ジェネリックは化粧水のような形状だったりします。フォームに関しては、そもそもジェネリックへ変更するためには疑義が必要という残念さ。先発メーカーの悪意を感じます。
また、先発とジェネリックの比較試験でヒトにおける効果の差を比較する試験をしていないということもあり、添加物の違いで保湿効果に差が出るという報告も数多く存在します。効果に差はないとされる報告もあるため、一概に言い切れませんが、フリーマンが最も重要視していることは、使用感が効果に影響しているというデータです。
そう考えると、とにかくすべてジェネリックへ、という流れには持っていきにくいかなぁと感じる薬剤ですね。もともとジェネリックを使っている方なら良いのですが、、、
ヒルドイドは使用量の分母には入らないので、状況を見ながら考えていきたいと思います。
③アルメタ、キンダベート
いわゆるステロイドですね。ステロイド軟膏の問題は、ジェネリックの名前が分かりづらい上に似ていること。
患者さんとお話するときに、複数のステロイドが存在したときに、名前が似ていたりするので、混乱を起こすのではないかというのが心配点。しかも、そんなに多く扱っているわけではないというのが悩ましいところ。
ステロイド軟膏の一般名って、薬剤師でもパッと出てこないですよね(-_-;)
④ナウゼリン
ナウゼリンOD錠10mgは、口腔内崩壊錠なので、吐き気があってあまり水も飲めないというときには適切な剤形だと考えられます。フリーマンの薬局では、ターミナル患者にも対応しており、錠剤服用が辛くなってきたようなケースでも口腔内崩壊錠は非常に有用です。
しかしながら、ジェネリックには口腔内崩壊錠が存在しないという残念さ。ジェネリックメーカーも儲からないから、新しく口腔内崩壊錠を出すことはないでしょう。
そうなると、積極的にジェネリックは使いにくいですよね。困ったものです。
ということで、今回はフリーマンの薬局のジェネリック採用についてお話してきました。
いずれの薬も、変えたくない要因があったために変えていませんでした。(モニラックは惰性で先発になっていた部分もあるかも、、、)
2点のアップのために強引に変更するのもどうなのかと思う薬剤なので、他の薬もピックアップしながら、慎重に進めていきたいところです。
調剤薬局薬剤師は、サービス業と医療の間で揺れ動いている人も少なくありません。
そんな薬剤師が働きやすいように少しずつ調剤報酬が改訂されているように思われるので、今後も期待していきたいですし、自分たちも頑張っていかねばなりませんね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
薬剤師の皆様、一緒に調剤報酬改定の荒波を超えていきましょう!
薬剤師以外の皆様も、今後ともよろしくお願いします!
それでは、また!!!
ジェネリック医薬品どうやって選ぶ?
皆さん、こんにちは。
先ほど、在宅訪問している患者さんから電話が来ました。
腹痛の訴えがあり、先日緊急訪問したですが、
「フリーマンさんが持ってきた薬を飲んで落ち着きました。ありがとうございました。」
と電話を頂きました。
こういうのがあるから、薬剤師ってやりがいがありますよね!
先日、調剤報酬改定の内容が発表されましたね。(調剤報酬改定は、薬局で何をするといくらい報酬がもらえるかを定めたものです。)
ジェネリックの算定要件が予定通り上がりました。(ジェネリックをたくさん使う薬局には収入が多くなるようにした制度です。)
ということで、今回は当薬局でジェネリック変更を検討している薬を、勉強がてら紹介していきたいと思います。
ジェネリックに変更するときのポイント
①安定供給できるかどうか?
兎にも角にも、薬が入らなくなっては困ります。これは必要最低限の条件になりますね。メーカーの信用度を参考にしたり、薬剤師仲間や卸などから情報を得て、地域で頻繁に流通しているものを探したりします。
②シートデザイン
シートデザインが似ていれば、患者さんの混乱を防ぎやすい利点があります。先発品と両方を採用したときは、デザインが異なるほうが調剤ミスのリスクマネジメントになります。
シートによっては、錠剤の取り出しやすさなどが変わったりもします。
③大きさ・形
ジェネリックになったときに、錠剤の大きさが変わることがあります。特に、口腔内崩壊錠という唾液で溶かせるタイプの薬は注意です。
また、形が変わることで飲みやすくなったり、半錠にするなどの加工がしやすくなるケースがあります。
④味や香り
先ほどの口腔内崩壊錠は、各メーカーによって味が変わります。ピーチ味やココア味など、幅広いナインナップがあります。
また、シロップや粉薬は子供が服用することが多いため、この味は非常に重要になります。ジェネリックの方が苦くないということもありますよ。
⑤使い心地
貼付剤や塗布剤などの外用薬は、使い心地に差が出てくることがあります。テープ剤の厚みや大きさ、粘着剤の強さなど、様々な違いがあります。
⑥特別な理由
添加物が異なることで、性質が大きく変わることがあります。点眼薬の場合は、コンタクトしていても使えるようになったり、普通の錠剤でも水に溶けるようになったりします。
また、ジェネリックにしか存在しない剤形もあったりするので、ジェネリック選びのポイントになったりすることがあります。
⑦価格
ジェネリックのメーカーによって、薬価が変わることがあります。基本的には、薬価の安いものを選ぶことが多いです。
また、経営目線で言うと、購入価格が変わるので、これもメーカー選びの一つの要因になっていることは否定できません。(※現在は過剰な価格交渉はできないような仕組みができております。)
⑧付き合い
ジェネリックはメーカーは多くあり、情報提供を定期的に行ってくれるメーカーは採用しやすくなります。何かあったときに、情報が遅いというのは困ります。頻繁に来てもらっていると、人としても情がありますしね。
⑨系列店舗との兼ね合い
薬局では、薬をもらう人がいなくなると、その薬はデッドストックとなり、使用期限が来て廃棄になります。薬価が高いものは、ジェネリックでも結構な金額となるため、いざとなったときに他の店舗で使ってもらえるように、系列店舗とメーカーを合わせるということは一般的です。
⑩医師の指定
処方箋上、医師の指定が入っていて、メーカー変更ができないケースもあります。そのような場合は、その薬を採用せざるをえなくなります。
ということで、これらの基準を考えながら、当薬局の採用品を考えていきます!
次の記事で!
今日も最後までお読みいただきありがとうざいました。
薬局薬剤師もいろんなことを考えながらジェネリックを選んでいます!
理想を言えば、一人ひとりに合うものを選べれば良いのでしょうが、そうなると薬局経営としてはかなり難しい上に、業務が煩雑化してしまうところもあります。
理想と現実の狭間で導き出した答えに責任を持ちながら頑張っておりますので、気になったことがあれば、是非問い合わせてみてください!
安定性を維持しつつ、自由度を少しずつ上げていく
皆さん、こんばんは。
自由を求める薬剤師というテーマでお話をしていますが、これまた考え方に良い影響を与えてくれる動画に出会いました。
サラリーマンとフリーランスの働き方の違いを、自由度と安定度の2つのマトリックスで説明してくれています。自由を求める薬剤師、フリーマンにはとてもためになる内容でした。
とても面白い動画なので、良ければ皆さんもご覧ください。
今回は、この動画から学んだ内容についてお話していきたいと思います。
①ザックリ内容まとめ
動画の内容をざっとまとめると、
・サラリーマンは安定度が高いが、自由度は低い。
・フリーランスは自由度が高いが、安定度は低い。
・サラリーマンは安定度を、フリーランスは自由度を失うと、地獄のNGゾーンへ。
・サラリーマンは自由度を、フリーランスは安定度を得ると、経済的自由を獲得できる。
・経済的自由は、サラリーマンでもフリーランスでも、どちらからでも獲得可能である。
といったところでしょうか。
シンプルな内容ですが、中身は非常に濃いものになっています。むしろ、シンプルだからこそ、内容が濃くなるのかもしれません。
今回の一番の学びは、自由を獲得するためにフリーランスに転身する必要はないということですね。
②フリーマンはサラリーマン気質
この動画を見て、ハッとしたことがあります。フリーマンには、高確率でサラリーマン経由での経済的自由獲得が適していることです。(※必ずしも経済的自由をゴールとしていません。)
自由が好きなフリーマンはフリーランスの方が合っているかなぁと悩んだりしていました。しかし、自分の性格や過去の経験を振り返ると、サラリーマンを土台として自由を得ることが、自分に適していると言えそうです。
いくつかポイントを挙げてみると、
・フリーマンが薬剤師になった理由は、資格職で一定水準の給与が見込めると判断したため。
・過去に独立の話をされたことがあったが、迷わず断ったこと。
・そもそも、雇われての身で、いかに自由に働くかを考えている。
・フリーランスへ憧れがあるわけではない。
・サラリーマンは会社に守られているという自覚がある。
・投資手法が非常に分散投資。とりあえずやってみるが、必ず少額でスタート。
いろいろ書くと急に保守的にな感じなりますが、間違いなく言えることは、そもそも会社とwin-winの関係でありたいというのが本音なんですね。会社のために働く意志は常にあります。
③サラリーマンの『安定度』と『自由度』は、どう測る?
今回の動画にある『安定度』と『自由度』という概念を、自分の腑に落ちるところまで落とし込むと、どちらも『感覚』なのだと思います。
『安定度』は、将来の収入が支出に対してどの程度見込めると考えられるか、の度合いだと定義しましょう。
大企業に勤めて、会社内で上手に立ち回ることができ、会社の将来も安泰だと思えるのであれば、安定度は高いでしょう。逆に、中小企業であったとしても、荒波を超える強さを感じられるのであれば、それも安定度は高いと言えるでしょう。
いずれの場合だとしても、どこの会社でも働けるほどの能力を持った人であれば、安定度が上がることは間違いありません。
ちなみに、薬剤師という資格は、以前は持っているだけでかなりの安定度がありましたが、その安定度は年々低下しており、気づいたらNGゾーンというリスクがあるので注意が必要です。資格だけで安定度は得られません。
『自由度』は、公私共にどれだけやりたいことができているか、の度合いだと定義しましょう。
仕事においては、やりたい仕事と与えられた仕事が一致していれば、自由度はかなり高くなるのではないでしょうか?また、裁量権をどの程度与えられるかによっても大きく変わりますし、裁量権が少なくてもその範囲で自由に仕事ができれば、自由度は高いと言えるでしょう。
私生活においても、週休2日で残業無し有休も確保できる、そんな環境下でないと私生活の自由を感じないという方もいるでしょうし、週6勤務で残業ありでも1日休めれば十分プライベートも充実するという方もいるでしょう。
④『安定度』と『自由度』の高め方
安定度や自由度を高めるための方法はたくさんあると思いますが、フリーマンが実施していて、今後挑戦したい方法を書き出してみます。
フリーマンが『安定度』を高めるためにしていることはコチラ
・どこの会社でも薬剤師として働けるように一定程度の能力を持っておく。
・会社に頼らない繋がりを作っておく。
・会社以外からの収入源がある。
・資産形成を行っている。
・生活費を必要以上に上げないようにしている。
フリーマンが今後『安定度』を高めるためにしていきたいことがコチラ
・転職エージェントに査定してもらう。
・青色申告できるレベルの事業収入を得る。
・家計簿アプリを使って生活費の見直しを行う。
フリーマンが『自由度』を高めるためにしていることはコチラ
・自分のやりたい地域医療関連の業務で収益を出せるように能力を磨く。
・自分の業務を他のスタッフが代替できるようにしておく。
・付き合いたい人と付き合うようにしている。
フリーマンが今後『自由度』を高めるためにしていきたいことがコチラ
・フレックスな働き方ができる環境作り。
・自分のやりたいこと事業化してみる。
・自己管理能力、特に時間管理能力を向上させる。
⑤転職履歴の振り返りと今後の展望
フリーマンの転職履歴を自由度・安定度のマトリックスで振り返ってみたいと思います!
最初の会社は、土日が休みで休日の自由度は高く、一人薬剤師だったので仕事も好きなようにできました(割と自由度が高め)。新人だったので、特に薬剤師としてやりたいことがあったわけでもなかったとも言えます。この会社のままだと、自分の薬剤師としての能力が育たないのではないか(安定度が下がっていく)と思い転職。
2番目の会社は母体が大きな会社で、薬剤師として、社会人としての基礎を身につけることができました(安定度の上昇)。週休2日が約束されていて、休日取得も比較的悪くない。徐々に薬剤師としてどうあるべきかを考えるようになるが、社内ルールなどでなかなかやりたいことが出来ず(自由度の低下)、転職にふみきる。
3番目の会社では、薬剤師としてやりたいことを実現できました(自由度の上昇)。それに伴い、能力も上がり、社外の関係も構築され、どこでもやっていける自信がついてきました(安定度の上昇)。しかしながら、業務量の多さと私生活のバランスの悪さに転職を決意(自由度の低下)。
4番目の会社でも、自由度の限界を感じているというのが現状。
そこで、今現在考えているのが、一定の安定度を保ちながら、フリーランスという自由度の高い形態を取り入れていくこと。今回の考え方になぞらえれば、サラリーマン志向のフリーマンは、安定度を保ちながら自由を上げるというのが理想のルートになります。
自分が考えていた流れが、悪い方向ではないのかなぁと感じたところでした!
ということで、今回はフリーマンが大切にすべきものが実は安定度の担保だったという、自分にとって目からウロコのお話でした。
最悪のリスクが大したことない思えるから、自由を求めにいけるのだということを改めて痛感。引き続き、安定度を保ちつつ、自由度を上げていくための努力を続けたいと思います!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
ほぼフリーマンの自己分析でしたが、お付き合いいただけて嬉しいです。
皆さんの考え方にも何か影響があれば、なお嬉しいです。
考え方に矛盾やおかしな点あれば、是非ご指摘ください!
それでは、皆さんもより良いポジションを目指して頑張ってください!!!
恐るべき既得権益
みなさん、こんにちは。
既得権益って言葉、説明できますか?
あまり良いイメージの無い言葉で、悪者とセットになりそうなイメージの言葉です。
実際ネットで調べたところ、一番最初に出てきたページでの説明文はコチラ。
『国や地域・組織などの社会的集団や特定の個人が、過去の経緯や慣習、法的根拠に基づいて、取得・維持している利益を伴う権利。』
だそうです。
これってどんな集団や個人でも当てはまるような気がしませんか?
2年に一度の調剤報酬改定。
少しずつメスが入った調剤技術料も、薬剤師が欲しがった既得権益と言えませんか?
というか、どこの組織も既得権益を守ろうとするのは当たり前かもしれません。自分たちの収入を一定程度安定させるには、『取得・維持している利益を伴う権利』は必要ですよね。
極端な例ですが、急に、『明日から調剤や投薬は、登録販売者でもいいです。』なんてことになったら、私たち薬剤師の収入は大変なことになっちゃいますよね。場合によっては無職です。
なんだか悪のイメージだった既得権益ですが、自分たちにも身近なものだったのかもしれません。
ちょっと話を個人にうつします。
過去のブログでも書きましたが、先日人生設計をしてみました。
将来の収入は、とりあえず今の手取りをそのまま記入しました。
でも、この収入を10年先まで維持することは難しいだろうと常々感じています。激務にしたり、勤務地を変えたり、何かを犠牲にすれば可能でしょうが。
エクセルに出来上がった年間収支予定と総資産の推移。
これをもとに、収入がいくらまで減っても問題ないかを検討していると、「あぁ、このままの収入を保てたら、金銭的には、めちゃめちゃ楽だなぁ」と強く感じました。
働き方を優先して、収入を落とす覚悟を持った自分でも、この『既得権益』を手放すということには躊躇します。
この『既得権益』の概念は恐ろしく、過去にうまくいったことが将来も起こり続けることを前提にしてしまいます。なんの根拠もないのに、今のままいれば自分の収入は確保されていることが前提になっているんです。
そのため、何か新しいことをしようとするときに、既得権益が邪魔をします。
調剤薬局業界は、現状維持の仕事していては、自分の収入を守ることは難しい業界になっています。在宅医療を始めるべきだ、包括ケアは大切だ、地域に出よう、今の会社ではダメだ、薬局薬剤師自体がオワコンだ。人によって様々な意見があるかと思いますが、行動に移さなければ、ただの文句です。
気を付けなければいけませんね。
ということで、自分も既得権益にしがみつかないように気を付けながら、将来のプランを作っていこうと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
どんな環境でも適応できるように頑張っていきましょう!
それでは、良い日々をお過ごしください!!!